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「となりのトトロ」金曜ロードショーで今夜放送! あらすじ・キャスト・トリビアまとめ

映画.com / 2024年8月23日 21時0分

 そんなトトロは、本作以外にいろいろな作品に顔を出しています。まずは1994年公開の高畑勲監督作「平成狸合戦ぽんぽこ」。トトロはタヌキたちが妖怪に化けて百鬼夜行を行うという終盤のシーンに登場します。

 また2008年公開の宮﨑監督作「崖の上のポニョ」では、宗介の母親・リサが「となりのトトロ」のテーマ曲「さんぽ」を歌う場面があり、さらにリサたちの家の冷蔵庫にも、小トトロのマスコットが飾られています。1995年公開の近藤喜文監督作「耳をすませば」では、雫が学校の図書室で本を探しているシーンで「TOTORO」と背表紙に書かれた本が並んでいたことも話題となりました。

 その他、2014年公開の「トイ・ストーリー3」で、4歳の少女ボニーが遊んでいたおもちゃとしてトトロが登場していることもよく知られています。本作は、宮﨑監督と交流が深いことで知られるジョン・ラセター監督作ということで大いに納得。ちなみに、2016年公開のディズニーアニメ「ズートピア」でも、きつねのニックがアイスを買うお店の商品棚にトトロのカタチをしたお菓子が並んでいます。

●宮﨑駿に変更された糸井重里の宣伝コピー

 糸井さんは本作以降、すべてのジブリ作品の宣伝コピーを手がけていきますが、「となりのトトロ」のキャッチコピーに関しては、宮﨑監督から変更が入ったものが採用されました。

 糸井さんが最初に書いたコピーは「このへんないきものは、もう日本にいないのです。たぶん。」でしたが、実際に使われたのは「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」です。糸井さんは当時のインタビューで「現実には、もういないんじゃないかと、僕なんかは思うわけです。ただ宮﨑さんが『そうかもしれないけれど、いると思って作りたい』とおっしゃって、確かにそう思っていないと映画は作れないと思ったんですよね」と、最終的には宮﨑監督の思いを反映したものとなったことを明かしています。

 ちなみに、お父さん役の声優に糸井さんを抜擢したのが宮﨑監督だということは、当時のおふたりの対談で語られています。宮﨑監督は、糸井さんが制作期間中に娘さんを連れてジブリを訪問した時の様子が印象深く残っていたとか。

 宮﨑監督いわく「声優さんの声をいろいろ聞いてみたんですけど、みんな、あったかくてね、子どものことを全面的に理解している父親になりすぎちゃうんですよ」と、お父さん役がステレオタイプの良い父親像に収まってしまうことを避けたかったようで、糸井さんに白羽の矢が立ったようです。

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