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「憐れみの3章」天才・ランティモス監督の世界を彩るキャスト陣に注目! ウィレム・デフォー「そこには魔法が存在します」

映画.com / 2024年8月25日 9時0分

 クアリーは、Netflix映画「Death Note デスノート」(17)や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19)で注目を集め、Netflixドラマ「メイドの手帖」(21)ではゴールデングローブ賞にノミネート。本作で再共演したジョー・アルウィンと主演を務めた「Stars at Noon(原題)」(22・日本未公開)は、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した。

 「哀れなるものたち」でベラ同様、“生まれたての女性”として蘇生されたフェリシティを演じたクアリーは、前作以上に重要な役に抜擢された。第1章では、レイモンド(デフォー)の側にいるミステリアスな女性ヴィヴィアン。第2章では、ストーンとプレモンスが演じる夫婦の友人マーサ。第3章では、特殊能力を持つ可能性を秘めた双子のルースとレベッカを演じている。

 双子役を含め4役を演じ分けたクアリーに対し、ランティモス監督は「私たちは何年も友人であり、次に何をやりたいか話し合っていて、この映画がその機会を与えてくれました。彼女は素晴らしい女優で、とても具体的なアプローチができます」とその実力を絶賛する。

 クアリーも、「この現場の雰囲気で珍しいことのひとつは、他の作品では自分の役が終わるとみな帰ってしまうものなのですが、この現場では全員が残っているのです。作品へのリスペクトがあり、みんなその場に残りたいのです。それがこの映画を他の映画とは違うものにしているのです」とランティモス作品に続けて出演できた喜びを明かしている。

◆ジョー・アルウィン(収集品鑑定人1、ジェリー、ジョセフ役)

 イギリスの名門校で演技を学んだアルウィンは、俳優デビュー作「ビリー・リンの永遠の一日」(16)で主演を飾り、ランティモス監督作「女王陛下のお気に入り」ではアビゲイル(ストーン)の結婚相手となるマシャム役で出演。その後も、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」や「ベロニカとの記憶」といった話題作に立て続けに出演し、カンヌ国際映画祭で前途有望な新進気鋭の若い俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞した。

 ランティモス監督からの熱望で本作への出演が実現したアルウィンは、「女王陛下のお気に入り」に出演した際、「彼(ランティモス監督)の作る世界は突拍子もないけどすばらしい」と語っており、今作について「脚本を読んで、彼の初期の作品に戻ったような感じがしました。より現代的な世界で、彼は現実と戯れているのです。それは現実であり、かつ現実でないのです」とコメントを寄せた。

 劇中では、ランティモス監督が「女王陛下のお気に入り」とは対照的なキャラクターを与えたと語る役柄に挑戦。第1章では、ロバート(プレモンス)の自宅に訪れる収集品鑑定人。第2章では、プレモンスとママドゥ・アティエ演じる警官2名によって、とある事件に巻き込まれる青年ジェリー。第3章では、エミリー(ストーン)の元夫・ジョセフを演じている。

 「憐れみの3章」は9月27日全国公開。

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