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「相棒23」10月スタート、初回は過去シーズンの登場人物が意外な姿で登場 水谷豊「非常に感慨深い」

映画.com / 2024年8月28日 5時0分

 “通算10年目”という節目のシーズンの幕開けに際し、水谷と寺脇が思い返したのは「相棒」の原点にまつわるエピソード。「相棒」は2000年6月、2時間ドラマとして産声を上げ、第1作の撮影中、右京×薫の絶妙な距離感に面白さを感じた水谷が成功を確信。「このドラマ、いけるよ!」と寺脇に手ごたえを伝えた瞬間があったという。

 寺脇は「僕はその言葉がとにかくうれしかったんです。その1本目があってこそ、“今”があるんだなと思うと、非常に感慨深いですね」と当時を振り返り、水谷も「そんなことがありましたね。スペシャルドラマとして誕生してから、こんなにも長く続く作品になったことを考えると…彼との出会いはやはり“運命”だったんでしょうね」と、黄金コンビの歴史に思いを馳せた。

 また、常に“時代”を描いてきた「相棒」シリーズについて、水谷は「『相棒』は今の社会を切り取って描くドラマであり、そのスタイルは徹底して貫いていく。そういう矜持を、現場が持ち続けている作品です」と断言するとともに、新シーズンへの期待について「今、誰もが顰蹙(ひんしゅく)を買うことを怖がって萎縮しているような社会になってきた気がするのですが、『相棒』は顰蹙を買うことを恐れずに、これからも挑んでいく…。新シーズンでも、“相棒ワールド”はますます進化していきます」とシリーズのさらなる広がりを力強く宣言した。

 水谷、寺脇のコメントは以下の通り。

■水谷豊(杉下右京 役)コメント

――『相棒』は毎年、夏に撮影がはじまりますが、今年は異例ともいうべき猛暑。現場の様子はいかがですか?

 子どもの頃からそうなのですが、僕はなぜか夏の湿度の高い日でも、あまり不快感を覚えることがないんですよ。先日も「今日はさわやかだね~」とスタッフに話しかけたら、「えっ! 暑いですよ」って驚かれました。僕からすれば歴代の相棒、全員、暑がりで寒がりなので、みんながわがままに思えます(笑)。

――『相棒』がこれだけ長く続いたのは、杉下右京の唯一無二のキャラクター、そしてブレない正義があったからこそ。ドラマスタート当初から時代が変貌する中で、杉下右京をどんな思いで演じていますか?

 おそらく警察官になったときから右京の正義は一貫していて、僕自身もそれを貫いていこうという覚悟を持っています。また、『相棒』全体でいうと、社会的な作品でありながらエンターテインメントでもあるというバランスがうまくとれているのだと思います。視聴者のみなさんが楽しんでくださって、初めて番組は長く続くわけですから…。

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