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生誕100年、増村保造監督特集上映をPFFで開催 ゲストに緑魔子、原田美枝子、梶芽衣子 「盲獣」「痴人の愛」公開当時の予告編公開

映画.com / 2024年8月28日 18時0分

■枝優花 (映画監督・脚本・写真家)
「青空娘」は、今の時代で考えると内容はツッコミどころ満載で「おい!」という感じだが、とにかく映像が素晴らしい。物語においてキーとなる「青」。カラーフィルムでしか出せない色味が印象的で、澄みきるような爽やかさの青でもなく、青であるのに温かい。これが絶妙に物語のおかしさを説得力としてもっていっており、不思議な映画。
ヌーヴェルヴァーグの空気を纏う増村作品を、今観ると「新しい」と感じると思う。日本映画なのにヨーロッパのよう。でも映っているものは日本なので親しみもある。昔の映画だと思ってハードルをあげずに観ていただきたい。

■田迎生成(モデル)★日本大学芸術学部映画学科の卒業論文で増村保造論を執筆


“早すぎたモダニスト”増村保造。当時そう呼ばれたのは、作中でダイナミックなemotionが体現された女性たちが描かれているのが理由の1つ。「くちづけ」(1957)の野添ひとみや「妻は告白する」(1961)の若尾文子などが演じる女性は、自分の欲求に真っ直ぐで、彼女たちは大きく叫び、泣き、怒り、喜び、自分の感情を言葉や身体で主張し、決断していく。そんな彼女たちのエネルギーは、増村作品で印象的な食事のシーンで表現されているので是非そこにも注目してほしい。令和は“昭和のモダニスト増村保造”に追いついたのか!

■児玉美月(映画批評家)
「女体」のファム・ファタールたる浅丘ルリ子はその迸る身体を躍動させて、“男なら許されるのに女には許されない"熱情と奔放に満ちた人生を体現してみせる。
増村保造がスクリーンに命を吹き込んだそんな女たちと、わたしたちは今こそ出逢い直すべきなのだ。

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