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TOHOシネマズ轟音シアター&Spotifyコラボ上映 Naoki、森崎ウィンが語る、轟音シアターの魅力とは?

映画.com / 2024年8月30日 13時0分

 低重音用のウーファー利用は、全シーンに常に使用されているのではなく、例えばゴジラの足音など、効果的に要所要所で監督の意図によって指定され、セリフの邪魔にはならない工夫がされているそう。「クリストファー・ノーラン監督なんかは、サブスピーカーに頼らず、平気で(スクリーン裏の)左右に重低音を突っ込んで、バーンって音を出す、だからよく田舎の映画館が壊れるなんて話がありますよね」と逸話を紹介した。

 Naokiは上映作品のシーンのほか、マイケル・ジャクソンの「スリラー」と「ビリー・ジーン」を用いて調整を行うそうで、「真ん中のスピーカーだけオンにしたりオフにしたりして、その時に『ビリー・ジーン』のイントロを鳴らした時に、明らかにスピーカーの音が足されたように聞こえたってことは、ちょっと早いような気がするから、1000分の1万分の2秒遅らせる、そんな調整をしています」と話すと、「0.1単位とか、細かい数字が出てきますが、結局は人間が聞かないとわからないってことですね」と中谷。

 Naokiは「1000分の1秒ぐらいまでは、距離を計測できる。1万分の1秒になると3.4センチの距離の差が出て、10万分の1秒になると3.4ミリ……と。0.34ミリ、0.034ミリぐらいまではいつもわかります。これ、0.034ミリぐらいのスピーカーの距離の違いを音の再生速度で補正することをやっています」と音に敏感な人間でしかできない繊細な作業が行われていることを強調した。

 ややマニアックともいえる、映画館の音調整のイロハを知り、自身で音楽活動も行う森崎は、「超おもろいですね、見学したいです!」と興味津々。フェスやスタジアムライブなどでのスピーカーの距離と再生速度についてなどさらに専門的な質問も投げかけていた。

 TOHOシネマズのプレミアムシアターも轟音シアターでの鑑賞を何度も体験しているという中谷は、「光と音ってはさみで切れないもの。 つまり、1度出てしまったら減衰していくんです。強い波で出て、だんだん波が消えていって壁に当たるわけですけど。轟音シアターってこんなに迫力ある音が出るのに、その音のキレがむちゃくちゃ早いんです。次のセリフを邪魔しないキレの良さ」と評する。

 Naokiは、その音の波について、大きなコンサート会場などで場所によって聞こえづらさがある理由や、音の位相、イヤホンで用いられるノイズキャンセリングの仕組みを解説する。中谷は、このシアターでは「ほぼ全部が特等席だと思ってください。音が真ん中だったらいいとか隅っこだったらいいみたいなことはこのスクリーンに関してはない。どこでもめっちゃいい音で聞けます。超美轟音です」と太鼓判を押した。

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