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【知ってた?】傑作「シュリ」にファン・ジョンミンが“端役”で出演 カン・ジェギュ監督が当時を振り返る

映画.com / 2024年9月2日 9時0分

【知ってた?】傑作「シュリ」にファン・ジョンミンが“端役”で出演 カン・ジェギュ監督が当時を振り返る

ファン・ジョンミン(画像は「ソウルの春」(公開中) (C)2023 PLUS M ENTERTAINMENT & HIVE MEDIA CORP, ALL RIGHTS RESERVED.

 韓国で社会現象を巻き起こした傑作「シュリ」のデジタルリマスター版が、9月13日より全国公開される。実は、同作に“韓国を代表する俳優”が端役で参加している。その俳優というのが、人気と実力を兼ね備えたファン・ジョンミンだ。本記事では、メガホンをとったカン・ジェギュ監督が当時を振り返る“貴重なコメント”を披露する。

 「シュリ」は1999年2月13日に韓国で公開され、「タイタニック」を超える621万人を動員。翌年に日本でも公開され、当時の韓国映画としては空前の興行収入18億円を突破する大ヒットを記録した。ところが、本作の上映権が宙に浮く事態となり、劇場上映・配信などが出来なくなってしまい「映画の世界地図を書き換えた奇跡の1作」「韓流の始祖」など語り継がれながらも鑑賞することができない“幻の傑作”となっていた。

 途切れることのない再上映の熱い声に応えようと、カン・ジェギュ監督自身が粘り強い権利交渉を重ね、その努力が実を結び、韓国での公開から25周年のアニバーサリー・イヤーにあわせて劇場再上映が叶うことになった。

 舞台は1998年の韓国。韓国情報部員のユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)は、要人暗殺事件の捜査に当たっていた。犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追跡する2人は、強力な破壊力を持つ液体爆弾を用いたテロの脅威を知る。そのターゲットは南北両首脳だった。

 ファン・ジョンミンは、軍事クーデターの首謀者を演じた主演作「ソウルの春」(公開中)、元スパイの主夫を演じた「クロス・ミッション」も話題を呼んでいる人気俳優。これまでも「ただ悪より救いたまえ」「哭声 コクソン」「国際市場で逢いましょう」など数々の作品で強い印象を残してきたが、「シュリ」は3本目の長編映画出演作となった。データベースサイト「IMDb」にも役名が掲載されていない“端役”での出演となっており、初めてメインキャストに名を連ねた「ワイキキ・ブラザース」より前の作品となる。

 カン・ジェギュ監督は、「シュリ」でのファン・ジョンミンについて「かなり時間も経っているので詳細には覚えていないのですが、オーディションのうえで出演していただきました。当時から演技にたけていらっしゃったのでしょう」と述懐。さらに、現在の活躍について、こう答えている。

「韓国で活動しながら存在感を示す優れた俳優は大勢いますが、最近『ソウルの春』を観て、自分だけの領域を持っている唯一無二の俳優だと思いました。私は映画人の一人として、さまざまな作品を通して活躍してくれるファン・ジョンミンさんに感謝しています。『シュリ』以降、機会がありませんでしたが、また機会があれば一緒に作品を撮りたいですね」

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