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ウェス・アンダーソン監督が恋したフランス映画 1963年パリ、10代の姉妹の成長描く「ペパーミントソーダ」12月13日日本初公開

映画.com / 2024年9月3日 10時0分

ウェス・アンダーソン監督が恋したフランス映画 1963年パリ、10代の姉妹の成長描く「ペパーミントソーダ」12月13日日本初公開

 フランスの女性監督ディアーヌ・キュリスが、少女時代の体験を基に脚本を書き上げたデビュー作「ペパーミントソーダ」(77)(原題:Diabolo menthe)が、4K修復版で47年の時を経て12月13日、日本初公開される。

 主人公は両親が離婚し、厳しい母とパリのアパルトマンで暮らす13歳のアンヌと15歳のフレデリック。「ア・マン・イン・ラブ」(87)「年下のひと」(99)「サガン 悲しみよこんにちは」(08)などで知られるキュリス監督が、ティーンの姉妹の日常風景を時にコミカルに、時に切なく描き、のちに「つつましき詐欺師」(劇場未) で1996年カンヌ映画祭脚本賞を受賞したアラン・ル・アンリが共同脚本を担当した。

 「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督は2021年、自身の監督作品「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」の公開を記念してアリアンス・フランセーズ財団と協力して行った特集上映「ウェス・アンダーソンのフレンチ・コネクション」で、お気に入りのフランス映画7作品を発表、トリュフォーの「恋愛日記」(77)、ジャック・ベッケルの「幸福の設計」(47)などに先んじてトップバッターとして本作をオープニング作品に選んだ。

 撮影は1992年の「リバー・ランズ・スルー・イット」でアカデミー撮影賞を受賞したフィリップ・ルースロ。1987年の「戦場の小さな天使たち」と1990年の「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女」で2度オスカーにノミネートされている。近年では「ファンタスティック・ビースト」シリーズも担当。音楽は人気歌手兼作家のイブ・シモン。

 アンヌ役のエレオノール・クラーワインは本作品が映画デビュー作で、後にアニー・ジラルド主演「Vas-y maman」(78・未)「La clé sur la porte」(78・未)やナタリー・ドロン主演「Le temps des vacances」(79・未)に出演。フレデリック役のオディール・ミシェルはブノワ・ジャコ監督イザベル・ユペール主演「Les ailes de la colombe」(81・未)に出演。「Vénus」(84・未)では主演を務めた。

 公開当時フランスでは300万人を動員の大ヒット、ルイ・デリュック賞、全米ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画賞に輝き、ニューヨークタイムズ紙ではフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」の少女版と評された。本作の製作40周年記念としてデジタル修復版が2018年にフランス・アメリカで公開され、米批評サイトRotten Tomatoesの批評家たちが投票するTOMATOMETERで 91%、一般ファンが投票するAUDIENCE SCOREで78%が付与されたのに加え、著名な映画データベースIMDb RATINGで7.0ポイントを獲得。そのみずみずしくも鮮烈な作風は時代を超え批評家、観客から高い評価を得ている。

 「ペパーミントソーダ」は、12月13日から渋谷 ホワイト シネクイントほかで公開。

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