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小泉今日子、女性芸術家ニキ・ド・サンファルの射撃アートに共鳴「自分を壊さないと次のものは生まれない」 自身の仕事選びの基準も明かす

映画.com / 2024年9月11日 9時0分

 本作のテーマである、芸術家ニキ・ド・サンファルについては「それまで表面的なポップアートとしか捉えていなかったけれど、この映画でニキの活動の深部まで触れられた」といい、ニキの代表的なパファーマンス作品「射撃絵画」を挙げ、「対象物を撃ちながらも自分自身を撃っているように見えて。でも、私たち創作活動をするものは必ず定期的に自分を撃っている。自分を壊さないと次のものが生まれなくて、ちょっと苦しい時期があったりする。だから、アーティストがあの場面を見たら、そんなふうに感じるのじゃないかな」と俳優のみならず多彩なフィールドで活動する自身の立場を重ね共感していた。

 小泉とともに「黒猫同盟」として活動する音楽家の上田ケンジは、ギリシャ発祥で、その後アイルランドの民族音楽や一般的なポップスでも用いられるようになった楽器、ブズーキを使った楽曲を制作。「僕が持ってるアイリッシュブズーキーは岐阜の工房で作られていて、世界を旅して、どこに収まるかわからない珍しい楽器。だけどそこがニキと共通点があると思った」とエンディングテーマの楽曲の発想について説明し、「見たことあるなと思ったのが『ナナ』のシリーズ。明るくて快活な人生を送られた方なのかな、と思って映画を観たらあっと驚きだった」と映画の感想も語った。

 松本監督は、ニキの作風を「遊び心があって、シリアスで哲学的」と評し、「ニキが残したメッセージを受け止めていただけたら」と観客に呼びかけ、小泉も観客向けの写真撮影にも気さくに手を振り笑顔で応じていた。

 「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」は9月25日公開。

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