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「矢野くんの普通の日々」八木勇征のほっとけない姿をとらえた場面写真&メイキングカット公開 甘酸っぱい撮影シーンの裏側もレポート

映画.com / 2024年9月13日 17時0分

 教室の少し離れた位置には、挙動不審な2人を複雑そうに見つめる羽柴(中村)の姿があり、彼の存在も矢野と吉田の淡い恋模様に絡んでくる。悪人が一切登場しない本作だが、その空気は撮影現場いも及び、撮影の合間にはキャスト陣が集まって談笑。特に同い年の八木と中村はクランクインしてすぐに意気投合したようで、この日も現場のムードメイカーとなっていた。

 中村は「羽柴は勉強もスポーツも、なんでもできる人。正直、僕に似ていると言いたいところですけど(笑)、普段の僕とは違うキャラとして向き合っていきました。それに、羽柴はとことんいいヤツで、すごく優しいんです。自分の恋をどこかしら諦めきれない感じがありながらも、好きな子の恋を応援するような瞬間があったりします」と役どころを説明。「『俺、何やってんだろう?』というセリフがあるんですけど、本当にちょっと思いましたもん。でも、矢野のことを知って、彼とも距離が近くなる。それも1つの青春なのかなと思いました。そういったことに対する戸惑いも含めて、すごく可愛いキャラクターです」と役への想いを語った。

 八木は共演者たちについて、「池端さんはとてもフレッシュでした。キラキラしていて眩しくてすごく真面目な方です。撮影が始まって間もない頃、とある大事なシーンを撮ったんですが、そのときに改めて“吉田さんを演じるのは池端さんしかいない!”と思いました。とても頼もしい存在です」と信頼を寄せる。

 また、「羽柴役の(中村)海人くんとは同い年で、僕は親しみをこめて『うみちゃん』と呼んでいて、彼とは地元もほぼ同じで近しいものを感じています。ライバル役ではありますが、僕は羽柴くんと矢野の関係も好きです。矢野は羽柴くんのことが友達として好きだし、羽柴くんも矢野を気に掛けている。そんな2人の関係も見どころだと思います」と語った。

 4月上旬、鎌倉市内の某所で撮影されたのは、矢野の超不運体質を物語るシーン。下校中の矢野が平坦な道でコケる、道端の標識にぶつかる、自分の学生鞄につまずく、道脇の用水路に落ちる……。いつの間にかボロボロになってしまう矢野の日常を見ることができる。

 八木は「こういうのは大胆にやってなんぼですからね!」と笑顔を見せながら、最後は水の冷たい用水路にポチャリ。不運男子ぶりを熱演したあとは、何事もなかったかのようにスタスタ歩き、カメラが回っていないときでも矢野らしい姿を見せた。怪我の絶えない矢野は、絆創膏や包帯が必須アイテム。撮影現場には多種多様な絆創膏や包帯が大量に用意され、シーンの状況に合わせて装着していた。

 八木はアクシデントに見舞われるシーンについて、「いかに自然に見せられるかだと思います。矢野くんにとっては初めて起こることじゃなく、日常の一部にあることだと意識して演じました。“あ、まただ……”みたいな。新城監督もおっしゃっていたんですが、“あ、またいつも通り起きちゃった”という感じが矢野くんらしさなんです」と語った。

 小川プロデューサーは、「(八木は)グループ活動をしている時はおっとりした印象もありますが、撮影現場ではリーダーシップを発揮し始めて。すごく頼もしかったですね」と撮影現場での様子を振り返る。10代のキャストが顔を揃える現場で、八木はリーダーを率先して務め、キャスト同士を繋ぐ役割も積極的に果たしていった。八木からの提案で、撮影の中盤には、ロケ先でキャスト同士の交流を深める食事会も開催されたという。

 「矢野くんの普通の日々」は11月15日に全国公開。

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