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「スオミの話をしよう」興収30億円視野の好スタート! 長澤まさみは「NG一切なし」三谷幸喜監督が明かす

映画.com / 2024年9月13日 22時40分

「スオミの話をしよう」興収30億円視野の好スタート! 長澤まさみは「NG一切なし」三谷幸喜監督が明かす

 三谷幸喜が「記憶にございません!」以来5年ぶりに、脚本・監督を手がけた9本目の長編映画「スオミの話をしよう」の初日舞台挨拶が9月13日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、三谷監督をはじめ、主演の長澤まさみ、共演する西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマが出席した。

 本作は行方不明となった大富豪の妻・スオミ(長澤)をめぐって、スオミを愛した一癖も二癖もある5人の男たち(西島、松坂、遠藤、小林、彌十郎)が、彼女について語り出すミステリーコメディ。誰が一番スオミを愛していたのか、誰が一番スオミに愛されていたのか。しかし、彼らが語るスオミの姿は、それぞれがまったく異なる女性だった――。

 この日から全国372館で公開され、午後3時までの動員と土日の座席予約数を考慮すると興行収入30億円を狙える大ヒットスタートを切った。三谷監督は「今回脚本と監督と、BGMのピアニカを担当させていただきました」と挨拶。周囲が「本当に?」とざわつくと、「本当です」とピアニカも担ったことを明かしていた。

 相手によって違う顔をみせる女性という難役を演じた長澤は「今できることはやれたのかなと思っていますが、終わった後も『スオミはもしかしたらこうだったかもしれない』『ああだったかもしれない』とスオミに対してまだまだ可能性を見出せる。すごく楽しい、面白い役を演じさせたもらった」と充実感もたっぷり。三谷監督は「本当にたくさんの引き出しを持っている方。まだ8つくらいは残っているんじゃないですか。僕が気づいた引き出しは全部開けました」と胸を張りながら、「もうちょっと奥にありそうな気がする。秘密の隠し扉がありそう」と今後にも期待を寄せた。

 クライマックスで長澤の見せた集中力に、共演者陣も驚いたという。「あのシーンの日は、皆さんの足を引っ張らないように頑張らなくちゃと緊張していた」という長澤だが、「夫たちの目がやさしくて。見守るようにしてくださった」と夫役の俳優たちに感謝しきり。西島は「すごかった。目が離せなかった。綱渡を全速力で駆け抜けているような感じだった。引き込まれました」、松坂も「見入っちゃいました。次々と出てくる長澤さんの引き出しに、思わず心の奥底で手に汗を握りました」と絶賛する中、三谷監督は「長澤さんは今回の映画でNGを出していない」と秘話を披露していた。

 改めて三谷監督は「僕は演劇出身の人間なので、演劇のような映画を作ってみたいとずっと思っていた。舞台はだいたい1か月の稽古をして、1か月本番をやる。本番の終わりぐらいには、俳優さんと役が一体化して、すごい境地まで行くんです。そういうお芝居を映画でも見てみたいと思った」と着手した思いを吐露。

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