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三谷幸喜監督作「記憶にございません!」今夜放送 あらすじ・キャスト・裏話まとめ

映画.com / 2024年9月14日 21時0分

【公開時エピソード】

●主演・中井貴一は「コメディをやらない」

 主演を務めた中井貴一は、19年8月19日に行われた完成披露試写会で、今作に参加するうえで「コメディをやらない」という意識を徹底していたことを告白しています。

 「コメディ映画で役者がコメディをやってしまうことほど、失礼な事はないんです。三谷幸喜の本というのは、役者がコメディをやらなくても面白くなるようにできている」

 一方の三谷監督は、ディーン・フジオカを絶賛。「ディーンさん面白いんですよ。まずディーンという名前が面白いですし、言動も楽しい。撮影の後半になると面白さがわかってきた。なんか子犬のような目というか…これなんだなと感じました。僕にとっての良い俳優さんとは、『またこの人とやりたい』と思えるかどうか。ディーンさんとはもう1回やってみたい」

●三谷幸喜の公約「次回作を上映する映画館のポップコーンを3%増量」

 同年9月5日には、東京・西武新宿ペペ前広場で公開直前“最後のお願い”街頭演説イベントを敢行。三谷監督は、今作の興行収入が19年邦画実写No.1になったあかつきには……という条件付きで、“公約”を発表した。

 「わたくしの次回作、監督9作目を上映する映画館のポップコーンを3%増量します」

 これには、中井も「それはすばらしい」と賛同するなど、丁々発止のやり取りを展開しました。

●三谷幸喜監督&中井貴一、初日に“舌好調”

 今作は同年9月13日、全国352スクリーンで封切られ、三谷監督をはじめ中井、ディーン、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市ら10人がTOHOシネマズ日比谷での舞台挨拶に臨みました。

 興収30億円が見込める好スタートを切ったことを受け、三谷監督は気を良くして「今日はうれしいことが3つあります。ひとつはいい形で初日を迎えられたこと。2つめは宣伝で『VS嵐』に出て壁を登った時に五十肩になったけれど、昨日鍼を打ってガッツポーズができるようになったこと。3つめは去年の夏に撮影したことをほとんど忘れていた石田ゆり子さんが思い出してくれたことです」と、あることないことを含めまくし立てていました。

 中井も、「大ヒット当確」の看板に花を付けて満面の笑み。「この映画を見たことを忘れてもらってかまいません。周りに記憶にございませんと言っていただけるだけで宣伝になります。映画は1回だけ見ればいいというルールはない。三谷さんの脚本は4回くらい見ると、いろいろなことが分かってくるんです」と選挙演説さながらにアピールしていました。

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