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吉岡里帆、俳優としてブレないことは「その作品の1番のファンであること」【「トランスフォーマー ONE」インタビュー】

映画.com / 2024年9月19日 12時0分

――部下を引き連れている最初のシーンは、本当にパワフルな声でした。

 最初のシーンが1番難しくて……。何回やっても声がかすれてしまったので、1番テイク数を重ねました。自分の声帯的には、少し落ち着いているトーンの方が声が出やすくて。飛びながら話す、叫ぶのが、こんなに難しいんだと思いました。どうやっても裏返るんです。初めてアフレコした時は「どうしよう」と少し焦りました。

――演じられるうえで、音響監督の岩浪美和さんとはどのようなやり取りをされましたか。

 岩浪さんからの演出で大事だと思ったのは「声が甘くならない」というところです。アフレコしたものを1回聞かせていただいて、ちょっとでも声に甘さが入っていたら、全部やり直させていただきました。「強くてリーダー的な雰囲気が必ず出るように」という点は監督とも話していて「もっと強くいきましょう」「もっと低くいきましょう」と何度もやり取りしました。

――お気に入りのセリフも教えてください。

 実は私は結構メガトロンに感情移入していて……。悪に転じていく過程を思うと彼だけが悪いと思えないんです。今までメガトロン=完全悪と思われていた人にとっても、少し見方が変わる物語になっていると思います。私は子供の頃から戦隊モノのブラックをかっこいいと思うタイプなので(笑)。悪に染まってしまった理由が分かると、その背景のストーリーに胸が熱くなるんです。

――悪役にも感情移入するようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

 大人になるにつれて「素直に表現できないことってこの世にいっぱいあるな」ということに気づいて。年々、ヴィランの切なさがわかるようになっていきました。それまでは「ヒーロー最高!」という感じだったんですけど(笑)。

――演じられたエリータ-1は「核がブレないキャラクター」と言われていましたが、ご自身にもそういった部分はありますか。

 どんな作品に携わったとしても、自分がその作品の1番のファンであるということです。自分がその作品を最高に愛している、というところは、絶対にブレないようにしています。

――以前、吉岡さんはエリータ-1について、「不器用さも感じる」とコメントされていました。共感できる部分はありますか?

 周りから「そこは適当でいいじゃん」と言われる時に、そうできない自分がいます。全部しっかりやり切りたい気持ちが強すぎて、私は器用にはやれないんだなと思います。猪突猛進です(笑)。

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