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【世界初】パリ・オペラ座「白鳥の湖」をIMAX上映 11月8日より7日間限定公開、予告も披露

映画.com / 2024年9月20日 10時0分

【世界初】パリ・オペラ座「白鳥の湖」をIMAX上映 11月8日より7日間限定公開、予告も披露

世界初のバレエ「Filmed for IMAX」作品 (C) Natalia Voronova

 350年以上の歴史を誇るバレエの殿堂「パリ・オペラ座バレエ」のレパートリーの中でも最も人気を誇り、世界的スーパースターのルドルフ・ヌレエフが振り付けた古典バレエの最高傑作「白鳥の湖」の最新公演(2024年6月)が、「Filmed for IMAX」作品となって世界同時公開されることになった。日本でも東宝東和配給にて、11月8日より7日間限定で全国公開。バレエ作品がIMAX認証カメラによって収録された「Filmed for IMAX」作品として劇場公開されるのは、今回が世界でも初めてのこととなる。

 クラシック・バレエ作品の中でも、もっとも有名な作品である「白鳥の湖」。先だってのパリ五輪での聖火リレーでも、バスティーユ広場でパリ・オペラ座バレエのダンサーたちが「白鳥の湖」を踊る中で、エトワール2人によるリレーが行われるなど、バレエ団の象徴となっている。今年2月に開催されたパリ・オペラ座バレエの来日公演でも、「白鳥の湖」のチケットは瞬く間にソールドアウトとなった。

 パリ・オペラ座のルドルフ・ヌレエフ版「白鳥の湖」の最大の特徴は、王子の深層心理に光を当てているうえ、王子ジークフリートの家庭教師であるヴォルフガングの正体が悪魔ロットバルトだということ。ヴォルフガングは王子を指導することを通して支配し、破滅へと誘う存在だが、この二人の師弟関係は愛情にも近い特別な絆ともなっている。通常の「白鳥の湖」よりもロットバルトはスタイリッシュかつ重要なキャラクターとなっており、3幕ではオディールと王子、ロットバルトの3人によるパ・ド・トロワを構成しロットバルトのソロも用意されているなど三角関係が強調。1幕では男性ダンサーたちによる群舞があるなど、男性ダンサーたちのダイナミックな踊りがたっぷり見られるのも特徴だ。

 さらに、スターダンサーで高度な技術の持ち主だったヌレエフによる振付らしく、白鳥のコール・ド・バレエでは細かな足捌き、音の一つ一つに“パ”を割り当てるなど非常に難度の高い踊りになっている。世界最高レベルを誇るパリ・オペラ座だからこそ実現できる宝石のようにきらめく精巧な群舞が堪能できる。また、華麗で洗練された舞台美術も見どころのひとつだ。

 白鳥オデット、黒鳥オディールの2役を演じるパク・セウンは韓国出身で、パリ・オペラ座では初めてのアジア人エトワール。華奢な身体で伸びやかに表現する繊細な抒情性、そして32回転のグラン・フェッテを完璧に決める強靭な技術とドラマ性を兼ね備えていて理想的なオデットだ。王子ジークフリートを演じるポール・マルクは、2020年12月、コロナ禍の最中に無観客配信された「ラ・バヤデール」のブロンズ・アイドルの演技でエトワールに任命された。現在のオペラ座のエトワールの中でもトップのテクニックを誇り、驚くばかりに高い跳躍と美しいつま先、オペラ座ならではのエレガンスを持ち合わせている。

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