「秒速5センチメートル」実写映画化! 主演は新海誠が“最も信頼する”俳優・松村北斗「原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます」
映画.com / 2024年9月22日 5時0分
新海誠(右)と奥山由之(左) (C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会
日本を代表するアニメーション監督・新海誠の劇場アニメーション「秒速5センチメートル」の実写映画化が決定した。主演は「SixTONES」の松村北斗。本作が映画初の単独主演となり「僕自身、何度も見返してきた作品だからこそ、重責を日々感じています」とコメントを寄せている。
「君の名は。」(興行収入250.3億円)、「天気の子」(興行収入141.9億円)、「すずめの戸締まり」(興行収入149.4億円)といった記録的大ヒット作を生み出してきた新海監督。原作となる「秒速5センチメートル」は、「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」に続く、新海監督の3作目の商業公開作品にあたり、2007年に公開されている。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は“新海誠を新海誠たらしめているセンチメンタリズム”が凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高い。
これまで“新海誠アニメーション”の実写映像化作品が公開されたことはなく、本作は“新海誠の初実写化公開作品”となる。
主演を務める松村は、「すずめの戸締まり」ではオーディションで宗像草太役に選ばれている。本作への出演について、新海監督は「最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます」と語っている。
実写映画版の監督を務めるのは、奥山由之。映像監督・写真家として若くして高い評価を国内外から得ており、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」、星野源「創造」のミュージックビデオを監督、またオムニバス長編映画「アット・ザ・ベンチ」(11月15日公開)には広瀬すず、仲野太賀、森七菜、草彅剛、神木隆之介らが集結するなど、今注目を集めているクリエイターだ。
脚本は、鈴木史子。映画「愛に乱暴」(森ガキ侑大監督)、「BISHU 世界でいちばん優しい服(西川達郎監督)ほか、映画、ドラマの脚本を務めてきた。
物語の主人公は、遠野貴樹(とおの・たかき)。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里(しのはら・あかり)と心を通わせた瑞々しい日々、小学校の卒業と同時に離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感をかかえ過ごす30才を手前にした青年期の、18年間にわたる人生の旅を描き出す。
原作アニメーションは、主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描いた全63分の作品だが、実写映画は原作者・新海監督との意見交換なども経てつくられた脚本をもとに、約2時間の長編映画として製作される。
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