第37回東京国際映画祭・黒澤明賞は三宅唱監督とフー・ティエンユー監督 齊藤工がエシカル・フィルム賞審査委員長に決定
映画.com / 2024年9月24日 19時0分
エシカル・フィルム賞は、映画を通して環境、貧困、差別といった社会課題への意識や多様性への理解を広げることを目的として、23年に新設。東京国際映画祭にエントリーされたすべての新作の中から「人や社会・環境を思いやる考え方・行動」という「エシカル」の理念に合致する優れた3作品をノミネートした後、審査委員会で1作品を選出する。23年の受賞作品「ミツバチと私」は、1月に劇場公開され話題となった。
本年度のノミネート作品は、9月25日に行われるラインナップ発表記者会見で発表。審査委員長には、俳優・映画監督で、撮影現場に託児所を設置するプロジェクトなどエシカルな活動を実践している齊藤が就任した。東京国際映画祭の学生応援団から選抜された3名が審査委員を務める。受賞作品の発表、授賞式および審査委員長の齊藤が登壇するトークセッションを11月5日に開催予定。詳細は、公式HPなどで発表される。
昨年に続き、ユース部門で中学生向けに映画制作のワークショップを行っている「TIFF ティーンズ映画教室」の延長線上で行われた映画教育国際シンポジウムも開催決定。「TIFF 映画教育国際シンポジウム 2024 ≪世界のこどもたちが映画を待っている≫ 社会課題と向き合う映画教育」と題し、パレスチナ、チリ、スペインからゲストを迎え、戦争、貧困、難民などの社会問題を抱えた中でどんな映画教育がなされ、それがどう社会に貢献しているのか、各国での事例を伺い、映画教育の可能性について議論する。11月2日(午前11時20分~午後6時半予定)に国立映画アーカイブ小ホールで開催。入場料は無料で事前申込制。先着順(定員151名・自由席)となり、国立映画アーカイブの公式サイト(www.nfaj.go.jp/ )にて10月9日午後4時から受付開始。
黒澤明賞受賞者の三宅監督とフー・ティエンユー監督、エシカル・フィルム賞・審査委員長に就任した齊藤のコメントは以下の通り。
◆黒澤明賞受賞者
【三宅唱監督】
これまで一緒に仕事をしたすべてのスタッフ、俳優に敬意を表します。誰一人欠けても同じ映画はできませんでした。かつての撮影所の時代と異なり、私たちは撮影毎に非正規雇用の形でその都度集まってーメンバーも多少入れ替わりながらー作っていますが、時間をかけて、少しずつチームとしての映画づくりができているように感じます。この度の受賞は、今後もチームとしての映画づくりをより豊かなものにせよ、ということだと受け止めたいと思います。選考委員の皆様ならびに東京国際映画祭に感謝いたします。ありがとうございます。
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