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【世界の映画館めぐり】コロンボのラグジュアリーなシネコンで最新インド映画鑑賞 「RRR」匹敵の面白さ!&スーパースター、ヴィジャイに感動

映画.com / 2024年9月29日 11時0分

 この日の一番乗りは筆者でしたが、その後に入場してきたのは、大人と中学生くらいの子どもを合わせて6~7人くらいの大ファミリー。きっと裕福なご家族なのでしょう、たくさんのフードを注文し、まるで映画館でのミニパーティのように楽しんでいました。その様子を見ながら、自分もマハラジャの有閑第二夫人気分でラグジュアリーな空間を味わいました。

 そしていよいよ上映開始です。正直なところ、筆者はインド映画ファンを名乗れるほどインド映画は見ていません。が、「ムトゥ 踊るマハラジャ」からスタートし、「きっと、うまくいく」「RRR」などのヒット作、ミニシアターで上映されるような国際映画祭での受賞作など日本公開される作品はここ20年くらいでそこそこチェックしており、1年に1~2作は必ず見ていると思います。結論から言うと、そんな筆者のインド映画鑑賞歴の中でもかなり上位に入るほど「THE GREATEST OF ALL TIME」は、めちゃくちゃ面白かったのです!

 あらすじは「かつて特別対テロ部隊(SATS)の栄誉ある隊員だったガンジーは、同僚たちから重要な任務のために再び招集され、自らの過去と衝突する危険な道を歩むことになる」(映画館公式サイトからGoogle翻訳)のみ。どんな物語が展開されるのかまったく想像がつきませんでした。日本でも公開してほしいので、なるべくネタバレは避けますが、ざっくり言うと父と息子の因縁の物語です。主演はヴィジャイ。筆者は今作で初めて知りましたが、タミル語映画で活躍する南インドのスーパースターです。

 なんと、このヴィジャイ、この映画で父と子を一人二役で演じているのです。それだけで驚きですが、アクションもダンスもキレッキレ。もちろん各種特殊な映像技術も使われていますが、20代の息子役を演じる全く50代に見えない若々しさにぶったまげました。

 ヴィジャイが演じる主人公のガンジーは、家族旅行中に幼い息子と離れ離れになります。その旅行先はタイで、パタヤなどでロケが行われています。そして、その後に起こるこの物語の重要な場面はなんとロシアで撮影されているのです。インドの政治的な立場には言及できませんが、赤の広場をはじめ、今のモスクワが映し出され、街中でも本格的なアクションシーンが展開されます。

 本作、(wiki情報では)製作費約40億インドルピー(約68億円)という超大作。インド各地のみならず、世界を舞台にしてしまうそのスケールの大きさに驚きました。9月5日の封切で、2024年のタミル語映画で最高の興行収入、2024年インド映画興行収入第3位を記録しているそうです。主人公ガンジーが「ミッション:インポッシブル」のテーマを口ずさむシーンもあるのですが、まさにハリウッド映画並みの大スペクタクルが繰り広げられます。

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