1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「リトル・ダンサー」監督が語る ビリー・エリオットを演じた“映画版”ジェイミー・ベル&“舞台版”トム・ホランドの裏話【インタビュー独占入手】

映画.com / 2024年10月4日 14時0分

――ダルドリー監督の映画作家人生において、「リトル・ダンサー」前後で大きく変わったことは?

 1作目ということで、この作品に対する熱い反応に最初は驚いたんですが、これまでの自分の作家人生のなかでと考えるとよくわからないな(笑)。でもものすごく愛情を持っている作品であるのは間違いないです。過去の作品どれもそうですが、見返してみると間違っているところが目についちゃうから、映画は自分にとっては挑戦なんですよね。舞台だったらより良いものにと毎日試行錯誤できるけど、映画は完パケてしまったらそれで終わりなので、今見るとああすればよかったなと思うところが目についちゃいますね。

 1作目で素晴らしい反応を受けて成功したのは嬉しかったんですが、その時には次の作品「めぐりあう時間たち」のことを考えていました(笑)。毎回新しいプロジェクトは自分を変えられるし、もっと成長できるし、冒険でもあります。

――主人公ビリー・エリオットを演じたジェイミー・ベルの魅力、オーディション時の思い出や初めて会った時の印象など、教えてください。

 ミュージカルを含め全体で70人くらい、ビリー・エリオットを演じた俳優さんが世界中にいるんですが、どの俳優にもビリーを演じる上で必要な要素、粘り強さ、決意、チャーミングさ、自由な心といったものを持ち合わせているかどうか見ています。世界中でいろんな背景の子どもたちが、それぞれの素晴らしいビリーを演じてくれていて、例えばトム・ホランドもそのひとりです。彼は当時ダンスができなくて、ミュージカル「ビリー・エリオット」のほかの役を2年演じながらダンスを学び、主役を掴んだんですよね。

 ジェイミー・ベルは、元々タップは少しできたんです。ただバレエは学ばなければいけなかったんですが、最初から光り輝くものがありました。

――「リトル・ダンサー」に影響を受けたというダンサーやクリエイターが世界中にいると思いますが、映画の影響力を感じますか?

 この映画をきっかけにダンスを始めたり、映画製作を始めたりなど、行動を起こしてくれるのは嬉しいです。当時ロイヤルバレエスクールは、映画が公開される前は男女の申し込みの比率が50:50くらいだったんですが、この映画がきっかけで、学校の長い歴史のなかで初めて、映画公開後に男子の申し込みが多くなったそうです。それを「ビリー・エリオットエフェクト」と呼んだそうで、非常に嬉しいことでした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください