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「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」今夜放送! あらすじ&キャストまとめ、いかりや長介さんの思い出も紹介

映画.com / 2024年10月5日 21時0分

【精神的支柱・いかりや長介さん死去】

 悲しい出来事も起こりました。和久平八郎という人気キャラクターを確立し、「踊る」シリーズの精神的支柱ともいえる存在だったいかりや長介さんが、劇場公開から9カ月後の04年3月20日に死去してしまいます。

 「173億という数字は僕らが一番ビックリした。自分たちの想像以上のお客さんが来ている。1作目で100億を超えたときにも思ったことですが、楽しみ方が違うんじゃないかと。映画が面白い、面白くない、という問題だけではない。現象なんじゃないかと感じました。これは、いちいち気にしていたらおかしな方向にいくよねと言っている矢先に、いかりやさんが亡くなってしまった。

 これまで、どうしたらいいんだろうと考える局面で、いかりやさんみたいな方がいらっしゃると『何も考えずにやりゃあいいんだよ、客がいるうちは』と言ってくれていたんです。ひょっとしたら無理かもしれないな……という思いを払拭するのに3年くらいかかりましたね。あの頃、続編はもうないと感じていましたよ」

【きっかけは警視庁からの連絡】

 そんな折、警視庁から総務を通じて連絡があったそうです。江東区青海に開署する新たな警察署(前身は東京水上警察所)の名前を「東京湾岸署でいきたい」と打診があり、「僕らは映画を終わらせるつもりはないので、湾岸署という名称が使えなくなったら困る」と返したといいます。深い深い“迷いの森”をさまよっていた「踊る」シリーズに、大きな刺激を与えたのは、劇中の舞台である警視庁でした。

 「湾岸署がリアルな世界に本当に出来ちゃうのか。ひょっとしたら、リアルとオレたち『踊る』の話の世界というものを、ファンが違和感なく受け入れてくれた。それがもたらした173億だったのかなと思うようになったんです。そう思ったとき、だったら……、期待していくれている人がいるんだとしたら、やらなきゃいけないですよね。で、織田君に話をしてみたら、同じことを思ってくれていたみたいなんですよ。そこからまじめに考え始めました」

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