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“セリフなし”映画の名匠が描く、ゴンドラ乗務員たちが交わす奇想天外なやりとり 日本版予告編完成

映画.com / 2024年10月11日 12時0分

“セリフなし”映画の名匠が描く、ゴンドラ乗務員たちが交わす奇想天外なやりとり 日本版予告編完成

(C)VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI

 第36回東京国際映画祭でワールドプレミア上映された「ゴンドラ」の日本版予告編が公開。コーカサス山脈の西、ジョージア(旧グルジア】の小さな村を舞台に、ゴンドラ(ロープウェイ)の乗務員であるイヴァとニノの、自由な創造力と小さな恋とユーモアあふれる復讐をのせた物語を紡ぐ。あわせて、ジェーン・スー、吉田恵里香ら著名人のコメントもお披露目された。

 本作は、世界62の映画祭に招待され、10の賞に輝き、フランスでは12週のロングランヒットを続けているドイツ・ジョージア合作映画。「ツバル TUVALU」「ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を」など、“セリフなし”映画の名匠ファイト・ヘルマーが、「人生には少ないながらも素晴らしい瞬間がある。それを伝えるため、私の映画は、ある種のハッピーエンドにこだわる」という映画哲学をこめ、作り上げた。

 予告編は、クレジットがゆらゆら、ゴンドラのように揺れて始まる。すれ違う2台のゴンドラでは、イヴァ(マチルデ・イルマン)とニノ(ニニ・ソセリア)が、奇想天外なやりとりを交わし合う。チェスで対決したり、ゴンドラの上から伸ばした網で果物をとったり、タップダンスを踊ったり。車椅子の乗客を、ゴンドラの下にロープで吊るして移動させるシーンも。「どこにも行けないけど、どこにも行ける」というテロップが切り取られ、セリフのない物語が想像力を刺激する。

 「ゴンドラ」は、11月1日から東京の新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。著名人、映画館スタッフのコメント(順不同)は、以下の通り。

■ジェーン・スー(コラムニスト/ラジオパーソナリティー)

 美しいジョージアの景色も。村人たちの表情も、アテンダントふたりの行動も、そしてゴンドラ自身も、なにもかもが饒舌。私たちは、言葉以外でこんなにも心を伝えあっている。

■吉田恵里香(アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」、NHK連続テレビ小説「虎に翼」脚本家・小説家)

 惹かれあい愛し合っていくニノとイヴァの姿を通じて「自由とは何か?」「規則とは何の為に存在するのか?」を気づけば自問していました。何を感じて、何が沁みたのかを観た人に聞きたくなる作品です。

■が~まるちょば(マイムアーティスト)

 セリフがないのはセリフを必要としないから。音も音楽も、そして伝えるべき想いもキチンと映像に刻まれた、言葉に限定されない心のやり取りは、観ていて自然と楽しくなっちゃいます。

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