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「八犬伝」曽利監督、役所広司&内野聖陽が見せた俳優としての凄みに「ドキドキ」

映画.com / 2024年10月27日 17時0分

「八犬伝」曽利監督、役所広司&内野聖陽が見せた俳優としての凄みに「ドキドキ」

 山田風太郎氏の小説を映画化した「八犬伝」の公開記念舞台挨拶が10月27日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、役所広司、内野聖陽、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、栗山千明、曽利文彦監督が出席した。

 本作は、里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たち(八犬士)の戦いをダイナミックに描く「八犬伝」=“虚”パートと、28年もの歳月をかけて物語を書き上げた作家・滝沢馬琴の実話を描く“実”パートがシンクロするエンタテインメント大作。この日の舞台挨拶の模様は、全国336館の劇場で生中継された。

 25日から公開となり、司会からは初日、2日目とNo.1の成績を収めていると伝えられた。「No.1ですよね」と噛み締めるように語った役所は、「公開が始まってNo.1という映画に、僕はあまり出たことがないので。感動しています。三日天下にならないように、皆さんのお力をお借りしないと、さらなるヒットにはならないと思う」と呼びかけた。「八犬伝」の映画化は念願だったというのが、曽利監督だ。「身の引き締まる思い」と切り出し、「若いキャストがいっぱい出ているので、若い皆さまにも集まっていただけてうれしい限りです」と感無量の面持ちを見せていた。

 劇中で役所と内野は、馬琴(役所)とその友人である北斎(内野)による丁々発止の掛け合いを披露している。内野は「北斎は、馬琴より年上の設定。役所さんは大先輩。ついつい敬語が出てしまいますし、腰が低くなりがちなところをなるべくそうならないように頑張った。役所さんがフランクに接してくださったので、自由に北斎像を造形できた」と感謝しきり。

 「こちらこそ。内野さんのおかげ」と笑顔を見せた役所は、「内野さんがすばらしい俳優だということはわかっていますから」と相思相愛の思いを吐露しながら、「老人、2人で。なるべく醜い老人で、『“八犬士”たちの美しさを引き立てるように頑張ろうね』と話していた」と目尻を下げた。内野も「特殊メイクでおじいちゃんになる。朝から2時間くらい、ずっと隣でやっていました」とメイク時間も役所と会話を重ねながら、楽しんで過ごした様子だ。「理想通り。本当に望んだお二人」とキャスティングに大満足の曽利監督は、「撮影していても、こちらもドキドキと緊張する。長いお芝居、カメラを止めることなく撮っています。お二人のお芝居がいかにすごいか、じっくりとご覧いただきたい」と力を込めていた。

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