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山田洋次監督、タル・べーラ監督の映画学校に興味津々 卒業生の小田香監督を質問攻め

映画.com / 2024年11月1日 17時0分

山田洋次監督、タル・べーラ監督の映画学校に興味津々 卒業生の小田香監督を質問攻め

 東京・日比谷、銀座、有楽町エリアで開催されている第37回東京国際映画祭で11月1日、ハンガリーの映画監督タル・ベーラ氏が“特別功労賞”を受賞したことを記念したシンポジウム「タル・ベーラ×山田洋次特別鼎談~タル・ベーラ監督TIFF特別功労賞受賞記念~」が東京ミッドタウン日比谷のLEXUS MEETS...で行われた。この日の授与式に参加予定だったタル・ベーラ監督は体調不良のために来日がキャンセルとなったが、山田洋次監督と小田香監督、「PERFECT DAYS」の脚本を務めた高崎卓馬が出席した。

 タル・ベーラ監督は、1994年に7時間越えの「サタンタンゴ」が第44回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で独創的な作品に贈られるカリガリ賞を受賞。2000年に「ヴェルクマイスター・ハーモニー」が第53回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、11年「ニーチェの馬」で第61回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (審査員グランプリ)と国際批評家連盟賞をダブル受賞。監督としては同作が最後の作品となり、以降はサラエボに映画学校を創設するなど後進の育成に取り組んでいる。なお「鉱 ARAGANE」「セノーテ」など、独自の映像スタイルで評価されている映像作家・小田香は、13年から16年にかけて、サラエボの映画学校film.factoryでタル・ベーラ監督に師事。この日の功労賞のトロフィーは、タル・ベーラ監督たっての希望により、小田監督に代理授与されることとなった。

 司会を務めた市山尚三氏(本映画祭プログラミング・ディレクター)は、1995年の東京国際映画祭で「サタンタンゴ」を上映した時のエピソードを披露。同作が7時間半という上映時間であるために、金曜日の朝から夕方にかけて総客席数が700席以上あるシアターコクーンで上映する、というプログラムを組み、400人程の観客が来場したという。

「平日の昼の上映なのに400人以上来てくださった。半分以上埋まっていたんで、僕としてはよく来てくれたなと思っていたけど、ひとり怒っていたのがタル・ベーラさん。なんで東京にはこんなにも人がいるのに、客席はこんなにもガラガラなんだと。俺の映画は世界のどこに行ってもたいがい満員なのにと怒っていました。しかも翌日の土曜日にはシアターコクーンで香港映画を上映していたんですが、そちらには長い列ができていて。それを見て『I will kill you.』と言われました」と冗談めかして明かすと、会場は大笑い。

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