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ブラジル出身の気鋭の監督が明かす、「タイタニック」の楽曲を使用した理由【第37回東京国際映画祭】

映画.com / 2024年11月2日 17時5分

 さらにブラジル出身だという観客からの質問も。「狼チャイルド」をはじめとした過去作では共同監督のクレジットで製作するケースが多かったが、本作ではドゥトラ監督が単独でメガホンをとったことについて、その変化を聞かれると「僕は幼い頃から映画が大好きで。家にあったVHSでいろんな映画を観ていたんです。それで90年代後半に映画学校に行って。そこで(『狼チャイルド』の共同監督である)フリアナ・ロハスをはじめ、いろんな仲間たちと出会い、初日から意気投合したわけです」と返答。そこから学校で出会った仲間たちと共同作業を行うことが増えたといい、「やはりひとつの頭で考えるよりも、ふたりの頭で考えた方が結果的にいろんなアイデアが出てきますし、結果的にいい作品になることもあると思うんです。ただし誰とでも共同監督ができるのかといえばそんなことはなくて。フリアナ・ロハスも自分で脚本を書いた、単独の監督作を発表していますしね。だからこうやってひとりで監督をするというのは非常に孤独なところもありますし、共同監督となると、いろいろと会話をしながらつくることができる。僕としてはその両方のやり方が好きなので、そういう自由があるのは気に入っています」とそのスタイルについて説明した。

 そして「最後にひとことだけ」と切り出したドゥトラ監督は、「子どもの頃から日本に行きたかったので、今回は夢がかないました。日本に着いたのは昨日のことなんで、かなり時差ボケなんですけどこうやって皆さんにお会いできて本当にうれしく思います」と呼びかけ、会場からは大きな拍手がわき起こった。

 第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。

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