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イザベル・ユペールが来日、日本で撮影した主演作「不思議の国のシドニ」 フランス語で演じた伊原剛志を絶賛「この役は伊原さんしかできない」

映画.com / 2024年11月4日 13時0分

 劇中でシドニは、死んだ夫の幽霊と出会う。観客から、幽霊の夫が明るく、生きている妻が暗く撮られている理由を問われると、「シドニは夫を亡くして悲しみから立ち直れず喪に服しています。幽霊という形で夫は出てきますが、身体を持った幽霊として出すことを考えました。ジョセフ・L・マンキウィッツ監督の『幽霊と未亡人』という映画を着想源とし、生前の夫がとても愉快な人だったという設定です。明るく、ヨーロッパ的幽霊として出現させました」とジラール監督。

 ユペールは、「そのアイデアをエリーズから聞いて、良いアイデアだと思いました。映画を観てその理由が腑に落ちました。夫は、死者にもかかわらず生き生きしている。そして、死んでいるけれど、生に執着している。シドニは亡き夫が明るく出てきたことによって、ようやく悲しみから自分を解放できるのです」と付け加えた。

 そして、日本での映画撮影を「何度もまた身を置きたいと思えるような特別な体験だった」と振り返り、フランス語のセリフについて語った伊原に対し「伊原さんはちょっと謙虚すぎます。彼がやった仕事は、本当に例外的な、唯一無二のことです。フランス人女優の私が、全て日本語で演じなさいと言われたら、おそらくできません。本当に素晴らしい仕事をしてくださいました。伊原さんが演じる溝口がおぼつかないフランス語で話すことによって、2人の距離が縮まり、もっと近づきたい、そういうことを彼は見事に体現してくれたと思います。ですから、この役は伊原剛志さんしかできないと思いますし、彼がこの素晴らしい成果を収めてくれなかったら、この映画は成り立たななかったでしょう」と伊原の努力を称えた。

 「不思議の国のシドニ」は12月13日公開。第37回東京国際映画祭は11月6日まで開催。

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