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ジャン・ルノワール監督「ゲームの規則」4Kデジタルリマスター版が日本初公開、11月29日から

映画.com / 2024年11月6日 17時0分

ジャン・ルノワール監督「ゲームの規則」4Kデジタルリマスター版が日本初公開、11月29日から

Copyright 1939, Les Grands Films Classiques

 フランスの巨匠ジャン・ルノワール監督の「ゲームの規則」4Kデジタルリマスター版」が、11月29日から全国順次公開される。4Kデジタルリマスター版では初めての日本公開となり、メインビジュアル、予告編、山田宏一氏からの推薦文が披露された。

 イギリスの「サイト&サウンド」誌で第2位(1972年、1982年、1992年)、フランスの「フィガロ」誌で第2位(2008年)、「カイエ・デュ・シネマ」誌で第3位(2008年)など、オールタイム・ベストテンを選出すると必ず最上位にランクインし、フランソワ・トリュフォーが「これぞ映画狂のバイブル。何度見ても新鮮で至福の時を与えてくれる傑作」と絶賛するなど、映画史に残る作品だ。ルノワールの代表作にして世紀の問題作でありながら、そんな大仰な惹句をあざ笑うようなおおらかさ、身軽さ、陽気さをまとって、製作から90年近く経っても世界中の映画ファンに愛され続けている。

 アルフレッド・ド・ミュッセの戯曲「マリアンヌの気まぐれ」から着想を得て、ある侯爵の別荘に集う人々の一夜の出来事を中心に繰り広げられる大騒動。公開当初は興業的に惨敗の上、風俗を見出すとの理由で上映禁止、その上空襲でネガが消失し<呪われた映画>として語られていた。しかし戦後、1959年になって奇跡的に復元、1982年に日本でもやっと公開された。そこからさらに40年以上が過ぎた今、暗部のディティールや登場人物たちの繊細な表情の変化までが、4Kデジタルで鮮やかに浮かび上がる。

 メインビジュアルは、フランスの4K版ビジュアルのデザインを踏襲したデザインで、予告編は、ココ・シャネルの衣装に身を包んだブルジョワたちが館の中で、外にと動き回りながら男女の友情や不倫について語り合い、恋の駆け引きを繰り広げる。劇中もっとも刺激的な一幕である狩りのシーンや「死の舞踏」に合わせて骸骨たちが踊るシーンなど、めまぐるしく狂騒的な本作のエネルギーにいち早く触れることができる。

<あらすじ>
ラ・シュネイ侯爵の領地コリニエールで狩猟の集いが開催されることになった。侯爵と夫人のクリスティーヌが迎えるのは、大西洋を23時間で横断するという偉業を成し遂げたばかりの飛行士アンドレ、その友人にしてクリスティーヌのよき相談相手オクターヴ、侯爵の愛人ジュヌヴィエーヴをはじめ一癖も二癖もある者ばかり。アンドレとクリスティーヌが恋仲なのは社交界では周知の事実。ただでさえ波乱が予想されるものの、侯爵は来る者は拒まずの広い心の持ち主。狩猟から仮装パーティへと続く中、小間使い、彼女の夫の密猟監視員、さらには小間使いにちょっかいを出す密猟人まで加わって、それぞれの思惑はこんがらがり、とんでもない事態へと発展していく。

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