第18回田辺・弁慶映画祭、馬淵ありさ監督「噛む家族」がグランプリ含む5冠、木村ナイマ監督「天使たち」は映画.com賞獲得
映画.com / 2024年11月11日 19時30分
「天使たち」 木村ナイマ監督(中央)と荒尾奈那プロデューサー、望月尋加助監督
第18回田辺・弁慶映画祭が11月8日から10日まで和歌山県田辺市紀南文化会館で開催され、最終日にコンペティション部門の各賞が発表された。今年は175本の応募があり、厳選された入選8作品の中から馬渕ありさ監督「噛む家族」が弁慶グランプリと観客賞、キネマイスター賞、フィルミネーション賞、わいず倶楽部賞の5冠を獲得。木村ナイマ監督「天使たち」が映画.com賞、宮坂一輝監督「温帯の君へ」の山下諒・二田絢乃・さいとうなり(アンサンブル演技)と、「わたしの頭はいつもうるさい」を監督・主演した宮森玲実が俳優賞、西崎羽美監督「よそ者の会」がキネマイスター賞を受賞した。
馬渕監督の「噛む家族」は、人を見ると理性を失い、噛みつき感染させてしまうゾンビの家族を主人公に、SNSと隣り合わせな生活の中で、直接顔を合わせることなく、一瞬で簡単に文字だけで対象を攻撃し追い詰めていく様子を描いたゾンビ映画。出演は、東杏璃 阿部能丸 登坂香代子 隈坂健太ら。馬淵監督は第17回に「ホモ・アミークス」で入選するも無冠に終わっていたが、観客、審査員から高い支持を得てリベンジを果たした。2年連続で入選し、翌年にグランプリを受賞したのは田辺・弁慶映画祭史上初となる。
映画.com賞を受賞した木村監督の初長編作品となる「天使たち」は、歌舞伎町の夜の街を舞台に、高校卒業後、実家を出るためにガールズバーで働きはじめた19歳のなる、奨学金返済のため大学に通いながらガールズバーで働いてきた21歳のマリアが、他人との関係や自分自身の存在価値を見つけようともがき、救われたいと願う姿を描いたヒューマンドラマ。なるを龍村仁美、マリアを河野聖香が演じ、今田竜人、本田カズ、石井里乃、椎名美羽、中村憲司らが共演。木村監督の世界を見る視点と、色彩豊かな映像センスが光る。
今年は、香港ドラマ「打天下2」に出演するなど海外作品でも活躍し、映画「室町無頼」、日米印合作の主演映画「shambhala」など公開が控えている武田梨奈、映画のみならずドラマ、舞台など幅広く活動し、主演作「東京ランドマーク」が全国で順次公開されている藤原季節がコンペ部門の特別審査員を務めたこともあり、俳優賞は2作品の俳優たちに授与された。なお、受賞作品(わいず倶楽部賞を除く)は副賞としてテアトル新宿、シネ・リーブル梅田の2カ所で来年上映される。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
最優秀賞に馬渕監督「噛む家族」 和歌山・田辺、弁慶映画祭
共同通信 / 2024年11月10日 18時21分
-
吉田大八×長塚京三『敵』日本映画19年ぶりのグランプリほか3冠 東京国際映画祭閉幕
cinemacafe.net / 2024年11月7日 12時50分
-
長塚京三79歳、俳優人生50年で引退考えた…妻のサポートに感謝 【東京国際映画祭】男優賞も体力の衰え実感「一日の撮影を終えるのが精一杯」
ORICON NEWS / 2024年11月6日 19時11分
-
【東京国際映画祭】『敵』三冠の快挙 東京グランプリ・最優秀監督賞 男優賞は主演・長塚京三79歳
ORICON NEWS / 2024年11月6日 18時57分
-
「ちょっと悔しいけどやっぱり面白いな…」と山下敦弘監督、堀内友貴監督「お祭りの日」に熱いコメント
映画.com / 2024年10月30日 18時0分
ランキング
-
14人の婚外子、高校生との交際疑惑…菊川怜が5年間に3人出産でも「苛酷すぎた結婚生活」を終えられたワケ
女子SPA! / 2024年11月12日 15時45分
-
2国民・玉木代表と不倫報道の元グラドル、9年前ブログが“急上昇1位”の珍事…浴衣姿を披露していた
スポニチアネックス / 2024年11月12日 22時14分
-
3「声優に暴言事件は忘れない」長谷川潤が再婚夫とラブ写真披露も、世間が忘れない“裏の顔”
週刊女性PRIME / 2024年11月12日 19時0分
-
4ニューヨーク屋敷 「好きな芸人ランキング」3年連続1位も…まさかの理由告白「ふたを開けてみたら…」
スポニチアネックス / 2024年11月12日 22時44分
-
5国民・玉木代表と不倫報道の元グラドル 全SNSアカウント閉鎖か 衝撃から一夜明け
スポニチアネックス / 2024年11月12日 19時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください