50本以上の名作映画が登場! アルノー・デプレシャン監督作「映画を愛する君へ」1月31日公開
映画.com / 2024年11月13日 9時0分
(C)2024 CG Cinema / Scala Films / Arte France Cinema / Hill Valle
フランスの名匠アルノー・デプレシャンがメガホンをとり、映画史に功績を残した50本以上の名作が登場する「Spectateurs!(原題)」が、「映画を愛する君へ」の邦題で、2025年1月31日から公開されることがわかった。
本作は、「キングス&クイーン」(2004)、「クリスマス・ストーリー」(08)などで知られるデプレシャン監督が、19世紀末に誕生してから現在に至るまでの映画の魅力と魔法を語り尽くす、映画への深い愛と映画館への賛美に満ち溢れた“シネマエッセイ”だ。
本編は、ドラマとドキュメンタリーを融合したハイブリッドな構成で展開。ドラマのシーンは、デプレシャン監督の「そして僕は恋をする」(1996)、「あの頃エッフェル塔の下で」(15)でマチュー・アマルリックが演じた主人公ポール・デュダリスに、デプレシャン監督自身を投影した自伝的映画になっている。初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、映画史とともに描き出す。第77回カンヌ国際映画祭で特別上映され、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるゴールデン・アイ賞にノミネートされた。
アマルリックが、本人役で出演。ポールの祖母役を「ママと娼婦」(1973)で知られるフランソワーズ・ルブラン、14歳のポール役を「落下の解剖学」(2023)の視覚障がいのある息子役で注目を浴びたミロ・マシャド・グラネールが担う。
劇中には、50本以上の名作映画が登場。リュミエール兄弟による映画の発明から、アベル・ガンスの「ナポレオン」(1927)、フランク・キャプラの「或る夜の出来事」(34)、アルフレッド・ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」(59)、黒澤明の「乱」(85)、クロード・ランズマンの「SHOAHショア」(85)、ジェームズ・キャメロンの「ターミネーター2」(91)、ロジャー・ミッシェルの「ノッティングヒルの恋人」(99)など、世界中のさまざまなジャンルの映画が、洪水のようにスクリーンを駆けめぐる。
そのほかフランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、イングマール・ベルイマンらの映画も登場。デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も借りながら、「映画とは何か」に迫る。
さらに、フィクションのシーンには、一般の観客が映画体験エピソードを語るインタビューが挟まれる。「本作の主題は“私たち”映画の観客」とデプレシャン監督が語るように、観客の視点で映画愛が描かれている。大阪のシネ・ヌーヴォ、東京のアンスティチュ・フランセなど、日本の映画館の登場も見逃せない。映画は私たちの人生にどれほどの影響をもたらすのか——デプレシャン監督による映画と映画館へのラブレターのような作品に仕上がっている。
あわせて披露された日本版ティザーポスターは、祖母に連れられて初めて映画館を訪れた6歳のポールの姿を、ノスタルジックにとらえたもの。スクリーンを背に、映写機から広がる光を見つめるその瞳は、映画が今後の彼の人生に与える多大なる影響を予感させる。左右には劇中に登場する名作映画のタイトルが溢れんばかりに配置され、映画好きの胸が踊ること間違いなしのビジュアルだ。場面写真には、初めて映画館を訪れるポールの後ろ姿や、14歳で映写機と向き合う姿、さらにはアマルリックのショットも確認できる。
「映画を愛する君へ」は、25年1月31日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
良質な作品を今後も 静岡のミニシアターが映写機入れ替えでCF
毎日新聞 / 2024年11月7日 13時4分
-
ポール・メスカル&デンゼル・ワシントンら登壇『グラディエーターII』公開前イベント開催
cinemacafe.net / 2024年11月5日 17時0分
-
映画『グラディエーターII』リドリー・スコット監督へのリスペクトが熱い、来日キャストが会見
ORICON NEWS / 2024年11月5日 6時0分
-
静岡県静岡市唯一のミニシアター「サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー」 が、世界中の良質で多様な映画鑑賞環境を維持していくため、 デジタル映写設備導入のためのクラウドファンディングを本日より開始!
PR TIMES / 2024年10月18日 16時40分
-
「自主映画で時代劇を撮る!」チャレンジ精神が生み出した映画『侍タイムスリッパー』の大ヒット
RKB毎日放送 / 2024年10月16日 14時44分
ランキング
-
1八代亜紀さん、入院後111日で亡くなっていた「歌えないなら死んだ方がマシだわ」声帯傷つける恐れある施術拒否
スポーツ報知 / 2024年11月13日 4時59分
-
24人の婚外子、高校生との交際疑惑…菊川怜が5年間に3人出産でも「苛酷すぎた結婚生活」を終えられたワケ
女子SPA! / 2024年11月12日 15時45分
-
3松下洸平「放課後カルテ」の丁寧なドラマ化アレンジは「セクシー田中さん」問題を踏まえたもの(碓井広義/メディア文化評論家)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月13日 9時26分
-
4「やつれた?」“激やせ”で心配される広瀬アリス、実践する「体重管理法」がスパルタすぎる 「無理しすぎないか…」とさらに心配の声
NEWSポストセブン / 2024年11月13日 7時15分
-
5松本人志テレビ復帰は難航必至でやはりYouTubeへ?『一人ごっつ』方式という“奥の手”あり
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月13日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください