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窪田正孝、石井裕也×池松壮亮「本心」で役名が伏せられた“AI役”演じていた

映画.com / 2024年11月14日 13時0分

窪田正孝、石井裕也×池松壮亮「本心」で役名が伏せられた“AI役”演じていた

“AI役”を演じた窪田正孝 (C)2024 映画『本心』製作委員会

 平野啓一郎原作の傑作長編小説を池松壮亮主演、石井裕也の監督・脚本で映画化する「本心」(公開中)。役名が伏せられた“AI役”を窪田正孝が演じていることが発表された。

 原作は、小説家・平野啓一郎が「マチネの終わりに」「ある男」に続き、2021年に発表した長編小説。現代人が直面している課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点だ。

 「大事な話があるの」――そう言い残して急逝した母が、実は“自由死”を選んでいた。幸せそうに見えた母がなぜ自ら死を望んでいたのか…。どうしても母の本心が知りたい息子の朔也は、最先端のAI企業に「母を作ってほしい」と依頼。母の本当の心を知りたかっただけなのに、朔也は自分の心や尊厳さえも見失っていく。テクノロジーは、人の心を再現できるのか――技術が発展し続けるデジタル化社会の功罪を鋭く指摘し、人間の心と本質を描いた革新的なヒューマンミステリー。

 エンドロールに名前はあるものの、どこに登場しているのか見つけられなかったとSNSで話題を集めた窪田が本作で演じるのは、著しく進化したテクノロジーが世界中を席巻していることを象徴する“AI役”。劇中では、主人公・朔也(池松壮亮)と仕事を通して密接に関わる存在で、心を持たないため、朔也にとっては残酷な言葉や事実を、明るい一定のトーンで淡々と伝え、“悪気なく”追い詰めていく様子が描かれる。

 舞台挨拶のQ&Aで、観客から窪田の出演について問われた池松は、「撮影時はスタッフの声を相手に演じていましたが、映画が完成したらまさかの窪田さんの声で…」と池松自身も驚いたことを明かしていた。『本心』の原作者・平野啓一郎氏が書いた「ある男」の映画に出演し、石井監督がメガホンをとった「愛にイナズマ」では主演を務めた縁で、今回の窪田のサプライズ出演が決まったという。「本心」は全国で公開中。

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