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「踊る大捜査線 THE FINAL」今夜放送! あらすじ&キャストまとめ、織田裕二が青島俊作として伝えたい最後のメッセージも紹介

映画.com / 2024年11月16日 20時0分

 今作で幕を閉じるということは、撮影中ふとした瞬間に実感することもあったそうですが「それよりもやっぱり目の前のお芝居ですよ。最後ならなおさらベストのものにしたいっていう方向にスイッチを切り替えないと。ノスタルジックにひたっているわけにはいきませんから」と語る生真面目な姿は、青島とだぶって見えます。それでも、「実は『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』が終わってから、僕の家に“青島コート”があったのですが、1度も着ることができなかったんですよ。まあ、着ないですよね、普通(笑)。結局置いてあっただけなんですが、他の役で着ることもないでしょうし、これを着てお台場の街を走ることもないんですよね」と寂しげに話す姿もまた、青島そのものでした。

●これが、青島の基本姿勢

 ドラマシリーズからのファンはもちろん、“踊る初心者”も堪能することができる展開が用意されていいます。青島が伝えたいメッセージは終始一貫しており、決してブレることはありません。連ドラ最終回で、青島は練馬警察署地域課へ降格処分となり、桜交番に勤務しています。「100円玉を拾った少年が届けに来るわけですが、その子に自分の財布から100円を出して、『正しいことをするといいことがある』と書いた紙とともに渡すんです。超法規的措置だとか、訳の分からないことを言うんですが(笑)、この言葉に集約されているというか、これが青島の基本なんじゃないですかね」。

 青島は15年間にわたり、正しいことをするためだけに、とにかく奔走します。出世欲はまるでなく、常に市民の安全を最優先に考え、どのような局面に立たされても自らの信念を曲げることはありません。であるのにもかかわらず、警視庁一の問題児といわれてしまいます。なぜなのか? それは、警察官になったときの初心を忘れてしまっている警察官が、あまりにも多いからではないでしょうか。

 メガホンをとった本広克行監督は、クライマックスのシーンに脚本にはなかった青島のスピーチを付け加えました。織田は、「そのスピーチによって『踊る』が言いたかったこと、青島のメッセージというのは、より分かりやすくなったかなと思います。15年経って、ファイナルでようやく青島と室井、和久さんたちがやりたかったことがスタートするんですから。単にスタートしただけなので問題はいっぱい出てくるでしょうが、新たな希望がちょっと見えてきたことは確か」と語っています。

●日本映画界は故郷のような場所、枯れないでほしい

 織田が銀幕デビューを果たしたころ、それは洋画全盛期で日本映画界は斜陽の時代。「見たいと思える日本映画があまりにも少なかった」と述懐する織田にとっても、忸怩(じくじ)たる思いがあったそうです。だからこそ、「日本映画界っていうのは僕が生まれた源流というか、故郷のような場所。枯れないでほしいし、伝統芸能のようにはなってほしくない。ただ、あぐらをかいていちゃいけない。時代の変化は技術の進歩とともに、敏感にアンテナをはっておくべきだし、少なくとも現実より半歩くらい先を行っていてほしいですよね。現実のほうが洒落ているんじゃ、情けないじゃないですか」と語る姿からは、日本映画に対するありったけの愛情が伝わってきました。

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