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“血も涙もない”史上最も恐ろしい映画と評された「SKINAMARINK スキナマリンク」予告公開

映画.com / 2024年11月21日 12時0分

“血も涙もない”史上最も恐ろしい映画と評された「SKINAMARINK スキナマリンク」予告公開

ポスタービジュアル (C)MMXXII Kyle Edward Ball All Rights Reserved

 北米で異例の大ヒットを記録したイマジネーション・ホラー「SKINAMARINK スキナマリンク」の予告編とポスタービジュアルが披露された。

 本作は「史上最も恐ろしい映画」「本能的な恐怖を思い出す」とネット上で賛否両論を呼んだホラー映画。多くのメディアが2023年のベストホラームービーに挙げるなど、バイラル・センセーションを巻き起こし、“血も涙もない”といった声が続出し、北米中が阿鼻叫喚と化した話題作だ。制作費はわずか1万5000ドルにもかかわらず、692館という異例の規模で北米公開され、最終興行収入は約200万ドルという驚異の数字を叩き出した。

 真夜中に目が覚めた二人の子ども、ケヴィンとケイリーは、家族の姿と家の窓やドアがすべて消えていることに気づく。取り残された二人は、歪んだ時間と空間に混乱しながら、暗闇に潜む蠢く影と悪夢のような恐ろしい光景に飲み込まれていく。

 まるで現実と悪夢の境界を彷徨うような実験的な映像と解釈を委ねるミニマリスティックな演出が、魅惑的で悍ましい映像体験へと誘う。メガホンをとったのは、人々の悪夢を再現した短編映像をYouTubeチャンネルに投稿し、新鋭の映像作家としてキャリアを重ねるカイル・エドワード・ボール。本作が長編監督デビュー作となり、「ヘレディタリー 継承」「ミッドサマー」を手掛けた製作会社「A24」とタッグを組み、次回作としてホラー映画「The Land of Nod」(原題)」を制作するという情報も発表されている。

 予告編では、窓やドアがすべて消えてしまった家に取り残されたケヴィンとケイリーが、2階で目撃した“何か”についてひそひそ声で話す不穏なシーンから始まる。いつもとは様子が異なる暗闇に包まれた部屋を、テレビの光や懐中電灯などの僅かな明かりを頼りにその正体を探ろうとするが、闇に身を潜めた不気味なおもちゃや髪の長い謎の人物、不吉に繰り返されるカートゥーンアニメの音楽など、次々と不可思議な光景を目の当たりにする。ざらついたVHSの映像のような荒い画質とノイズを主体とした怪しい映像が、観る者の想像力を試す内容だ。

 ポスタービジュアルでは、なぜか上下逆さまの薄暗い廊下に座り込むケヴィンの後ろ姿が切り取られており、さらに天井へと伸びる底知れぬ暗黒の光景にどこか得体の知れない恐怖と不安を覚える。「躙り寄る悪夢。」というコピーに、影のごとく付き纏う目に見えない恐怖が、じりじりと迫りくるような気配を感じさせる秀逸なビジュアルだ。

 「SKINAMARINK スキナマリンク」は、2025年2月21日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、池袋HUMAXシネマズほか全国公開。

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