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【マラケシュ国際映画祭】「HAPPYEND」が若い観客から好評価、最高賞はパレスチナ人監督による家族の物語 審査員長ルカ・グァダニーノら豪華ゲストが参加

映画.com / 2024年12月9日 13時0分

栗原「そういえば音央さんの友だちという方にも何人かお会いしました」

日高「あるときは、パレスチナの監督と俳優さんと車で一緒になったことがあって、『僕らの監督がパレスチナを支援しているし、僕らも支援している』と話したりして。そんな風に横の繋がりを得られるのが、海外映画祭の良さなのかなと実感しました」

 今年21回目を迎えたマラケシュは、ゲスト陣が豪華で、審査員長にルカ・グァダニーノ、審査員メンバーにはアンドリュー・ガーフィールド、ジェイコブ・エロルディ、「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」のアリ・アッバシ監督など。また映画祭名物の、キャリアを振り返る「カンバセーション」部門では、ティム・バートン、アルフォンソ・キュアロン、ウォルター・サレス、トッド・ヘインズ、モハマド・ラスロフ、フランソワ・オゾンらの顔ぶれが並んだ。さらに今回功労賞を授与されたデビッド・クローネンバーグとショーン・ペンも、それぞれトークをおこない、人気を博した。

 映画学校のあるマラケシュは映画教育も盛んである。映画祭ではとくに地元モロッコやアラブ、アフリカの若手フィルムメーカーをサポートする「アトラス・ワークショップ」も開催されている。7年目を迎えた今年は、「ザ・バイクライダーズ」のジェフ・ニコルズ監督が後援役を務めた。27本の企画が取り上げられるとともに、配給業を支援する「アトラス・ディストリビューション・アワード」も開催している。(佐藤久理子)

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