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映画「はたらく細胞」は、どのくらい破壊力のある作品なのか?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年12月14日 14時0分

 さらにはキャストは、メインキャストに加えて、武内英樹監督ならではの「翔んで埼玉」シリーズでお馴染みのキャストも要所要所で登場し、全体として「豪華さ」を醸し出すことに成功していると思います。

 この辺りは付加価値要素としてプラスとなり得ます。

 このように、「はたらく細胞」は、「笑い」×「泣き」×「タメになる」×「アクション」×「豪華な顔ぶれ」という総合力がどのくらい評価されるのかで作品の成否を分けることになりそうなのです。

 以上のように考えると、「はたらく細胞」は、第1弾「翔んで埼玉」の37.6億円という社会現象的になった時のようなブームまで行けるのかは現時点では見極めにくい面があります。

 その一方で、「翔んで埼玉」の続編くらいのポテンシャルはあるように思えます。

 「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」が興行収入23.3億円だったので、初めての実写映画化で興行収入25億円くらいは見込めそうで、総合力の面から興行収入30億円台に乗せていく可能性も低くないように感じます。

 そのため、制作費4.5億円、P&A費を3億円と想定すると、劇場公開だけでリクープするラインは興行収入19億円となるので「成功モデル」となりそうです。

 「翔んで埼玉」と「はたらく細胞」の1番の違いは、「はたらく細胞」は「ファミリー映画」としての集客効果が大きいことが見込まれる点です。

 冬休みシーズンに突入する時期において、本作が“冬休みファミリー映画の本命”として認知されると、「翔んで埼玉」(第1作)さえも超えるような動きが出るかもしれません。果たしてどのくらいの破壊力となるのか、大いに注目したい作品なのです。

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