「告白」中島哲也監督7年ぶりの新作「時には懺悔を」6月公開 西島秀俊が主演、満島ひかり、役所広司らが参加
映画.com / 2025年1月1日 0時0分
重度の障がいを抱える子どもを通して描く、親子の絆の物語 (C)2025映画『時には懺悔を』製作委員会
大ヒット作「告白」や「渇き。」「来る」などで知られる中島哲也監督による7年ぶりの新作「時には懺悔を」が、2025年6月に公開されることがわかった。主演を務めるのは、中島監督と初のタッグとなる西島秀俊。西島と初共演を飾る満島ひかりのほか、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、塚本晋也、片岡鶴太郎、佐藤二朗、役所広司といった日本映画を支える豪華キャストが集結する。
原作は打海文三氏の同名小説。重度の障がいを抱える子どもを通して描く、親子の絆の物語が描かれる。およそ20年前に同小説に出合った中島監督は「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という想いをずっと抱き続けてきたという。脚本を書き始めた当初はなかなか賛同者を得られなかったが、構想15年という時を経て、本作を完成させた。
「過去に大きな傷を負った大人たちが、今を必死に生きる“たったひとつの小さな命”と出会い、人生の活路を見出す物語」を独自の視点と緻密な演出で描き出す。
西島は、家族との不和を抱えながら生きる男・佐竹役として参加。家族から目を背けた男・佐竹(西島)、子を生きる糧にした男・明野(宮藤)、娘に捨てられた女・聡子(満島)、産んだ子を愛せなかった女・民恵(黒木)、他者に関心を持てなかった男・米本(佐藤)、子に全てを捧げ尽くした女・由紀(柴咲)……。どれも他人事として目を背けることはできない、数々の事情を抱える人々の等身大のドラマが描かれていく。
本情報の解禁とあわせて、ティザービジュアルも公開。屈曲した小さな子どもの手と、それにそっと触れようと差し出された大人の手の、優しさや温もりが伝わってくる。
「時には懺悔を」は、2025年6月に全国公開。中島監督とともに、門間宣裕が共同脚本を務めている。毎熊克哉、鈴木仁、烏森まど、山﨑七海、唯野未歩子、野呂佳代、長井短、しんすけ、山下舜太、諸角優空も出演。コメントは、以下の通り。
【中島哲也】
「この子は生まれてこないほうが幸せでした」。劇中のセリフですが、そう言われた子どもがそれでも生まれ、多くの人々の心を動かし、その人の人生に影響を与える。望まれなかった命が誕生し誰かの救いになって、この世界に生まれてきた価値があると証明する。そのことと正面から向き合った映画だと思います。
過剰に人を攻撃してしまったり、心に傷を負ったまま立ち上がれなかったり、あるいは自ら壁を作りその中に閉じこもっている…そんな欠点だらけの大人達が、重い障がいを持ち生まれてきた幼い命に出会い、どう変わっていくのか。
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