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【「新・暴れん坊将軍」明日放送】松平健「暴れん坊将軍」への思いを語る「ずっと復活を熱望してきた」

映画.com / 2025年1月3日 7時0分

――最近、ポップアップストアができるなど若い世代に『暴れん坊将軍』が受け入れられていますが、どのように受け止められていますか?

 『マツケンサンバII』の影響でしょうか…。ビックリはしましたが、若い方が興味を持ってくださって、『暴れん坊将軍』という作品を知ってくださったのでしょう。おそらくその盛り上がりもあって復活が実現したと思うので、とてもありがたいなという思いです。

――時代劇が減少の一途をたどる中、時代劇の存続についてはどのようなお気持ちですか?

 近年、映画では時代劇が多く公開されているようですが、別の角度からの時代劇が多く、昔ながらの完全懲悪な時代劇はあまりないですよね。私はこの『暴れん坊将軍』は、子どもの教育にもいいのではと昔から思っていたんです。悪いことをすると成敗されるので…(笑)。史実に沿った物語も描かれるので勉強にもなるし、今回の復活で若い方々が時代劇を面白いと思ってくれたら、こんなにうれしいことはないですね。

最近、真田広之さんが手がけた『SHOGUN 将軍』が海外で高い評価を受けましたが、世界が日本の時代劇に興味を持ってくれるのは大変喜ばしいこと。もっともっと時代劇が復活したらいいなと思っています。

【「暴れん坊将軍」シリーズについて】

――『暴れん坊将軍』は四半世紀続いたシリーズですが、苦労したこと、うれしかったことを教えてください。

 最初は悪役を含めてまわりがすべて先輩方なので、気を遣いっぱなしでしたね。新人なのに先輩を成敗したり、「頭が高い」なんて一喝しなくてはならなかったりで、恐縮しながら演じていました。カットがかかると、急いで先輩方にイスを差し出したものです。反対に、いちばんうれしかったのは初回が完成して試写室で見せていただいたとき。あの感動は今でも忘れられません。

――シリーズを通して松平さんが得たものとは?

 スタート時は、私も初めて時代劇の主演を務めるため戸惑うことだらけでしたが、吉宗もまた、将軍職に就任したばかりでわからないしきたりも多かった…。『暴れん坊将軍』はまさに、ともに歩み、ともに成長する形でできあがった作品。その後もさまざまな時代劇に出演させていただきましたが、間違いなく私の代表作ですね。

――多くの時代劇に出演されてきた松平さんから見て、『暴れん坊将軍』の魅力とは?

 まず、将軍と貧乏旗本の三男坊というひとり2役のような設定は、ほかの時代劇にはない大きな魅力ですよね。将軍には品格が必要ですし、所作も気をつけなければいけないことが多く、演じるにあたっては歌舞伎や昔の映画で必死に勉強しました。反対に、新之助として町に出ていくときは現代っぽい感じを出すよう演じ分けてきました。あとは、ラストの立ち回りは痛快そのものだと思います。

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