LA山火事の影響でアカデミー賞ノミネート発表が再延期

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　米映画界最大の祭典、第97回アカデミー賞のノミネート発表が、ロサンゼルスの深刻な山火事の影響により、1月23日に延期されることが決定した。当初1月17日に予定されていた発表は19日に延期されており、今回で2度目の延期となる。

　この異例の事態は、アカデミー賞レース全体に波紋を広げている。業界の重要な指標とされるアメリカ製作者組合（PGA）賞のノミネート発表も複数回延期。英国アカデミー賞（BAFTA）の伝統行事であるティーパーティーは中止を余儀なくされた。また、映画界で影響力の大きいアメリカン・フィルム・インスティテュート（AFI）賞の授賞式とクリティクス・チョイス・アワードも無期限延期となり、米脚本家組合（WGA）も1月9日予定のノミネート発表を延期している。

　映画芸術科学アカデミーのビル・クレーマーCEOとジャネット・ヤン会長は共同声明で「この山火事により多くの人々が深刻な被害を受けていることに心を痛めています。アカデミーは映画業界の結束の象徴であり、この困難な時期を共に乗り越えていく」と表明。業界全体での連帯を呼びかけた。

　なお、第97回アカデミー賞授賞式は、現時点で3月2日（現地時間）に予定通り開催される見通しだ。今回は従来の米ABCによるテレビ放送に加え、米Huluでのライブ配信も実施される予定。