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ニューヨークの「セックス・アンド・ザ・シティ」聖地、観光客の立ち入りを制限

映画.com / 2025年1月16日 8時0分

ニューヨークの「セックス・アンド・ザ・シティ」聖地、観光客の立ち入りを制限

Photo by Paramount Pictures/Newsmakers/Getty Images

 米ニューヨーク市ウェストビレッジの観光名所として知られる「セックス・アンド・ザ・シティ」のロケ地が、ついに一般観光客の立ち入りを制限することになったと、米ニューヨーク・タイムズが報じている。

 「66ペリーストリート」は、主人公キャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)の自宅として世界的に知られる歴史的建造物だ。1866年に建てられたこの建物の茶色い砂岩の階段は、ノートパソコンを開いて物思いにふける彼女の姿とともに、シリーズを象徴するシーンとして多くのファンの記憶に刻まれている。

 ニューヨーク市ランドマーク保存委員会は1月14日、建物所有者の切実な訴えを受け、門扉の設置を正式に承認。19世紀末の建築美を誇るこの歴史的建造物は、SNS時代特有の新たな課題に直面していた。

 「この建物に門を付けるべきではないのですが……」。所有者のバーバラ・ローバーは涙を浮かべながら委員会で証言。1998年の放送開始以来、絶え間なく続く観光客の私有地侵入に頭を悩ませてきた。特に2021年のスピンオフ作品「AND JUST LIKE THAT…セックス・アンド・ザ・シティ新章」の放送以降、Instagramでの投稿を目的とした来訪者が激増。近隣住民のA・J・パーカーは「個人の財産が日々、攻撃にさらされている」と深刻な状況を語る。

 建築家イシドロ・クルスが手がける新設の門扉は、鉄と鋳鉄を用い、19世紀末の建築様式を損なわないデザインで設計される予定。今後、委員会メンバーとの詳細な調整を経て、最終的なデザインが決定される。

 主人公キャリーの自宅として使用されたこの建物の階段は、今度は通りからの撮影のみが許可されることになる。

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