八木勇征、18歳で直面した人生の転機を明かす 椿泰我は撮影初日に“アイドルオーラ”全開
映画.com / 2025年1月22日 9時0分
映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」の完成披露上映会が、1月21日に都内劇場で開催。八木勇征、井上祐貴、櫻井海音、椿泰我、木村真人監督が舞台挨拶に登壇した。
原作は昨年3月をもって放送作家、脚本家を引退した鈴木おさむが執筆し、2019年に初演された朗読劇で、鈴木自身が映像化を熱望し、引退間際に自ら映画用の脚本を執筆。小さな村を舞台に、18歳の4人の若者たちが、人生で一度だけ魔法を使えるチャンスに向き合い、自ら進むべき道を選択していくさまを描き出す。
主演を務めた八木は、自身が演じたアキトについて「強く、明るくて、何より真っすぐで折れない芯を持ったキャラクター」と語り「ここがブレてしまったら、物語がなよなよになってしまう。アキトと同じように僕自身、作品に対して強い思い持ちながら挑みました」と強い覚悟を持って撮影に臨んだと明かす。
櫻井は子どもの頃から打ち込んできた得意のサッカーを劇中でもプレイしているが「役でサッカーを演じられるのが何より嬉しかった」と語り「こだわり過ぎて、一番多くNGを出したのもサッカーのシーンでした」と申し訳なさそうに明かす。
井上は、病気がちで友達に支えられながら成長してきたハルヒを演じたが「幼少期の回想のシーンを見て『ハルヒは一生の宝に出会ったな』と心の底から思えたし、ハルヒ像がくっきりと鮮明に出来上がりました」と明かす。
小さな田舎町を舞台にした本作だが、椿は撮影初日に何気なく橋を歩くシーンでアイドルオーラを全開で放出したウォーキングを披露してしまったそうで「すぐにカットが掛かって監督から『高校生だよ? この村にそんな人いないよ!』と言われて『僕、高校生の頃からこの仕事だったんです』と言ったら『うるせーよ! 高校生は下を向いて猫背でかかとをこするんだ!』と普通の高校生の歩き方講座をしていただきました」と明かし会場の笑いを誘っていた。
映画にちなんで18歳から20歳の時期にどんなことを夢見ていたかを尋ねると、八木は「18歳の頃は、まだサッカーをやっていて、プロのサッカー選手になる夢を追いかけていました。18歳で大きいケガをして、1年半サッカーできず『もう厳しいのかな…』と思っていた時に、FANTASTICSのオーディションが開かれると聞いて人生初めてのオーディションを受けました。ものすごく人生が変わったし、ものすごく濃い時間を過ごした年代でした」と映画の中の若者と同じくまさに人生の転機の時期だったと述懐。
櫻井は、中学の頃からバンド活動に打ち込んできたが「高校卒業から20歳にかけて、コロナ禍でライブができず、でもその時、救ってもらったのが、ひとりの仕事のオファーをいただけて、そこにチャレンジしたから、こうやっていまステージに立てています」と人生の不思議な巡り合わせに思いをはせ「音楽をやっていた時から、何かを表現する仕事をやりたいと思っていたので、そういう意味では(夢が)かなっているのかなと思います」と語っていた。
「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」は2月21日より公開。
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