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スペイン・バスクの映画作家、オスカー・アレグリア監督の2作特別上映 ホセ・ルイス・ゲリンが推薦コメント

映画.com / 2025年1月27日 14時0分

スペイン・バスクの映画作家、オスカー・アレグリア監督の2作特別上映 ホセ・ルイス・ゲリンが推薦コメント

長編第3作「シンシンドゥルンカラッツ」(2023)

 スペイン・バスクで映画を探求し続ける映画作家、オスカー・アレグリア監督の2作品(日本劇場未公開)「エマク・バキアを探して」と「シンシンドゥルンカラッツ」が2月6日から渋谷のシアター・イメージフォーラムで特別上映される。また、2月に山形県・肘折で開催される「山形ドキュメンタリー道場7」の講師としてアレグリア監督の来日も決定した。

 長編第1作「エマク・バキアを探して」(2012)は、マン・レイが「エマク・バキア」を撮影したバスク海岸の家を探す作品で、16か国語に翻訳、17の賞を受賞。長編第2作 「Zumiriki」(2019)は、ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門でプレミア上映され、セビリア・ヨーロッパ映画祭では最優秀ノンフィクション映画賞を受賞。最新作の長編第3作「シンシンドゥルンカラッツ」(2023)は、バリャドリッド国際映画祭2023で最優秀スペイン・ドキュメンタリー賞を受賞したほか、イタリア、チリ、ニューヨークなど各地の映画祭でも受賞している。

★推薦コメント
オスカー・アレグリアの詩的かつ職人的な民族誌は、映画にはいまだ探究すべき無数の可能性があることを私たちに思い出させる。映画を何よりも楽曲として捉えるならば、この作品はさらに驚くべき詩的な達成である。
ホセ・ルイス・ゲリン(映画監督)

▼オスカー・アレグリア監督 作品上映詳細
⚫日時:2025年2月6日(木)&7日(金)各日19:00~
⚫場所 シアター・イメージフォーラム(渋谷)

上映作品
◆2月6日(木)19:00- *上映後、監督によるティーチインあり

■「エマク・バキアを探して」Emak Bakia Baita

スペイン/2012/バスク語、フランス語、イタリア語、スペイン語/カラー、モノクロ/Blu-ray/83分
監督、脚本、撮影、編集、製作:オスカー・アレグリア
音楽:モルセゴ、レイヌア・ダンツァ・タルデア、エマク・バキア、エル・イホ、アベル・エルナンデス、リチャード・グリフィス、ルペル・オルドリカ
音響:アベル・エルナンデス

1926年、マン・レイ(1890-1976)は、南フランスで一本の映像詩を制作する。作品は「エマク・バキア」と名付けられたが、バスク語で「放っておいて」を意味する。本作は、このマン・レイの映画とその題名に関するオスカー・アレグリアの疑問から出発する。題名は、映画の撮られたビアリッツ近郊の家の名に由来するのだろうか? あるいは、墓碑銘に因むものなのか? その家については、3つの手がかりしか残されていない。正面玄関、窓をはさむ二本の円柱、海岸沿いの一角。かつてのイメージによって探そうとしても、それは容易には進まない。アーカイヴのリストには何も残されておらず、現在では誰もその家のことを覚えていない。アレグリアは、偶然や風を頼りにして、答えを探し求めていく。

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