ノーラン最新作「オデュッセイア」、オデュッセウスゆかりの地シチリアで撮影へ
映画.com / 2025年1月29日 11時0分
Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images
「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督が、西洋文学史上最も影響力のある物語のひとつ「オデュッセイア」の映画化に着手する。米バラエティによると、撮影の一部が、主人公オデュッセウスゆかりの地、シチリアで行われることが明らかになった。
原作は紀元前8世紀頃に成立した古代ギリシャの叙事詩。トロイ戦争の英雄オデュッセウスが、ひとつ目の巨人キュクロプスや、航海士たちを豚に変える魔女キルケーとの遭遇など、数々の神話的な冒険を経て、20年ぶりに故郷イタケーへ帰還するまでの壮大な物語を描く。
3月から始まる撮影は、シチリア北西部のエガディ諸島、ファヴィニャーナ島で行われる。「ゴート・アイランド(ヤギの島)」の異名を持つこの島は、ホメロスの叙事詩でオデュッセウスと部下たちが食料を補給した場所として知られる。シチリアのエオリア諸島での撮影も検討されている。
本作は最新のIMAX技術を駆使し、イギリスとモロッコでも撮影が行われる大規模プロジェクトだ。キャストにはマット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、ロバート・パティンソン、シャーリーズ・セロンが名を連ねているが、配役は明らかにされていない。
撮影はイタリアの制作会社Wildsideが担当。ノーラン監督は妻のエマ・トーマスとともに自身の制作会社シンコピーで製作を手がけ、配給はユニバーサル・ピクチャーズが務める。世界公開は2026年7月17日を予定している。
この不朽の物語は、1954年にカーク・ダグラス主演で「ユリシーズ」として映画化されたほか、近年ではウベルト・パソリーニ監督の「The Return」で帰還後が描かれ、コーエン兄弟の「オー・ブラザー!」(2000)では1930年代のアメリカ南部を舞台に大胆な翻案が試みられた。『インターステラー』や『インセプション』で独自の映像世界を築いてきたノーラン監督が、3000年の時を経た今、この叙事詩をどのように解釈するのか、注目が集まっている。
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