浅野忠信&大森南朋&中村獅童らが体当たりの演技を連発! 北野武監督最新作「Broken Rage」メイキング写真公開
映画.com / 2025年1月31日 12時0分
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北野武が監督・脚本・主演を務めたAmazon Original映画「Broken Rage」のメイキング写真がお披露目された。北野監督の演出のもと、浅野忠信、大森南朋、中村獅童らが“暴力”と“笑い”の二面性を体現すべく臨んだ撮影の裏側がとらえられている。
「暴力映画におけるお笑い」をテーマに製作された本作は、北野監督の型破りな演出と予測不能な展開で、映画界の常識を打ち砕く意欲作。第81回ベネチア国際映画祭(24)に日本の配信映画として初めて正式出品され、高い評価を獲得した。
本作は約60分を2つのパートに分け、前半では警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が、生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションが展開。後半では、前半と同じ物語をセルフパロディという手法を使ってコメディタッチで描く。
メイキング写真では、殺し屋役のビートたけしをはじめ、刑事役の浅野と大森、麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分・金城役の中村、その若頭・富田役の白竜らが勢ぞろいし、北野作品らしいアウトローな雰囲気を垣間見ることができる。
一方で、笑いを堪えきれずに役者陣が笑顔を覗かせる一枚や、浅野が白目を剥く姿など、撮影現場で“笑い”が生まれる瞬間も切り取られ、後半のセルフパロディで北野監督がコメディアンとしての手腕を遺憾なく発揮していることも伺える。
北野監督は本作について、「パロディ映画を作る時は、基本的にみんながよく知っている映画が元にならないといけない。でも、それだと自分の作品にならないので、たたき台となる作品から自分で作ってみた。すごい冒険的で、とても苦労したけど、実験映画だと思って楽しんだから今は『まあいいか』って思っている」と語り、新たな試みであることを明かしている。
「SHOGUN 将軍」で第82回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した浅野は、「現場に行くと何が正解か分からないような状態だったし、現場で新しい空気が生まれるんです。それが面白いと同時に恐怖でした」と振り返り、「常に新しいことにチャレンジされている監督の姿を見ると俳優として学ぶことが多かったです」と北野監督へ敬意を表した。
「Dolls(ドールズ)」「アキレスと亀」「アウトレイジ 最終章」「首」に続き、5度目の北野作品出演となる大森は、「現場での緊張感が他の現場と比べて全然違う。特にこの作品では”お笑い”的な要素を担ったので、それに対する緊張感を浅野君と共に日々感じていました」と告白。そして、「生意気ながらも『武さんにもちょっと笑ってほしい』という気持ちで撮影に挑んだんですけど、なかなか出来なくて苦労しました」と明かした。
「首」に続いて北野作品に再出演を果たした中村は、「予想外の展開が起きたシーンも北野監督が『面白いからいいか』って演出を変えるので、現場でハプニングが起きても演技をやめちゃいけない。北野監督もどういうアドリブを入れてくるのか分からないので、いつでもアドリブに対応できるように自分で考えておかなければいけなかったです。本当に今の時代に切り込んでいったある種危険な作品です」とコメントを寄せた。
Amazon Original映画「Broken Rage」は2月14日からPrime Videoで世界独占配信。
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