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犠牲者が出ても中継を続けるべき?これは不適切報道?「セプテンバー5」で描かれる衝撃のストーリーとは

映画.com / 2025年2月7日 11時0分

犠牲者が出ても中継を続けるべき?これは不適切報道?「セプテンバー5」で描かれる衝撃のストーリーとは

(C)2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 1972年ミュンヘン五輪で起きた人質テロ――五輪史上最悪の事件として、今もなお語り継がれている歴史的な1日を基に描かれる「セプテンバー5」の新たな特別映像「ストーリー編」が、このほど公開された。

 オリンピックの長い歴史の中で今なお大会史上最悪の事件として語られているのが、1972年9月5日、ミュンヘンオリンピック開催中に起きた、パレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団の人質事件。本作は、突然世界が注目する事件を中継する事になったTVクルーたちの視点で、事件の発生から終結までの1日を90分間ノンストップで描き切る。第97回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされている。

 特別映像でも示される通り、本作ではこのような物語が描かれる。ミュンヘンオリンピックが開幕して10日。陸上や体操、ボクシングなど多くの競技は佳境を迎えていた。熱狂する観客、歓喜のメダリストたち、世界中の人々がオリンピックの輝きに酔いしれていた。

 盛り上がるオリンピックの模様を中継するABCスポーツ局の記者たち。その日の中継も終わり、撤収作業をしていた明け方に、オリンピック会場には違和感のある銃声や爆発音が記者たちの耳に鳴り響く。やがてラジオが「オリンピック選手村で発砲があった模様」と伝え始めたのだ。あくまで「テロらしい」という憶測に基づく未確認情報だったが、地元警察がついに「オリンピックでテロが起きた」と発表。スポーツの祭典が、一瞬にして恐怖と混乱に包まれる。平和の象徴であるはずのオリンピックが、最悪のテロ事件の舞台へと変貌する瞬間だった。

 報道とは無縁のスポーツ記者が突然、凶悪事件にカメラを向けることになった。すべてが手探りの中、ABC局内では「報道部に引き継げ」という意見が交錯するが、彼らは自分たちで生中継をすることを決意。スタジオにあったカメラを外に持ち出し、テロリストたちが立てこもる選手村にカメラを向けた。すでに2人が殺害され、まだ9人が人質になっている。秘密裏に突入を試みる警察官たちをカメラが追う。しかし、彼らはある重大なことに気付く。テロリストたちが潜む部屋の窓をズームすると、カーテン越しにテレビの光がちらついていた。

「……奴らも生中継を見ている?警察の動きが筒抜けじゃないのか?!」

「命の危機がある人がいるなら、それを報道するのが責任だ!」

 万が一、人質に死が迫った時、生中継を続けるのか? 人質が犠牲になる瞬間を映し出してしまうのではないか? このままでは、世界中にそのまま放送されてしまうのではないか? 様々な不安が膨れ上がる。

 タイトな交渉期限が迫る時間との戦い、極限状態の緊張の中でも正しいジャッジをしなければならないプレッシャー。彼らは究極の選択を迫られる。やがて物語は、世界中に情報を発信し続けた記者たちを“絶望”させる結末を迎える。

 「セプテンバー5」は、2月14日に全国公開。

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