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マツモトクラブが語る最後のR-1「僕みたいなおじさんは必要とされていないんじゃないか」

エンタメNEXT / 2021年3月27日 7時0分

マツモトクラブ 撮影/山上徳幸

“ひとり芸日本一”を決める『R―1グランプリ2021』(カンテレ・フジテレビ/3月7日放送)で、敗者復活から決勝に進み、トップバッターで爪痕を残したマツモトクラブ。結果ファイナルステージ進出は叶わなかったが、SNSでは「マツモトクラブが個人的には優勝だった」など絶賛の声が飛び交い、Twitterのトレンド入りも果たした。「芸歴10年以内」ルールで、今年で「R-1」最後の年となったマツモトクラブに、改めて大会への思いを聞いた。(前後編の前編)

【写真】R―1ラストイヤーで決勝進出したマツモトクラブ

――2021年から『R-1グランプリ』の大会名がカタカタ表記になり、出場資格も芸歴10年目までになりましたが、初めて聞いたときはどう思いましたか?

マツモト まず自分は今回も出られるなと思った後に、「あの人は出られないのか」と周りのピン芸人たちの顔が次々と思い浮かびました。身近なおじさんたちが、この1年間、R-1に向けて頑張ってきたのに、急に出られなくなるんだと……。

――ご自身も最後の年になるということで、R-1に臨む意識も違いましたか?

マツモト R-1はピン芸人である限り、優勝するまでは出続けなければいけない大会だと思っていたので、最後だから全力で臨むぞという気持ちもありつつ、今回で最後になることで、実は清々しい部分もあったんです。昨年は2015年から5年連続で決勝進出していたのが、復活ステージで敗退して途絶えてしまいました。

それが、わりと自分の中ではデカくて、次の年は決勝に行かないと、このまま行けなくなるぞという危機感があったんです。それもあって今回で最後と聞いたときに、「もう一回決勝に行って終わりにしよう」という清々しい気持ちで臨めたんですよね。



――R-1用のネタはどのように決めるんですか。

マツモト 単独ライブをやらせてもらうときに10本ぐらいネタをやるんですけど、最初はネタ尺のことは考えないで作り出すんです。ただ心のどこかにR-1という気持ちがあるから、どのネタがR-1用で3分にできるネタかと考えながら作っていて。

だからピン芸人は1年を通して、常に心の片隅にR-1があるんです。なので来年からR-1に出ないと決まったことで、もっと自由な発想でネタを考えられるのが楽しみでもあります。

――マツモトクラブさんは復活ステージから5回も決勝進出していますが、復活ステージにはどんな気持ちで臨んでいるんですか。

マツモト 準決勝敗退から、復活ステージまでの期間はずっと気が抜けないんです。準決勝で勝てば、決勝当日まで決勝での戦い方を考えるファイナリストとしての生活がありますけど、準決勝で負けてしまうと、復活ステージまで戦いは続くんです。

準決勝で負けた今回で言えば21人は、今年一番いいと思っていたネタが結果的にダメで、ここからどう作り直していこうかという戦いが続くので、みんなしんどかったと思います。

――しかも決勝進出できるのは一人だけですからね。

マツモト 生放送で決勝進出者を発表されて、負けた人にとってはむちゃくちゃ悔しいのに、テレビに映っているから一瞬で悔しさを抑えて、祝福しなきゃいけないのも辛いことです。復活ステージ出場者の“絆”というと言い過ぎかもしれないですけど、「ここまで辛かったよね?」という空気感が舞台上にあって、ライバルでありながら、応援している気持ちもあるんです。

――復活ステージで強い理由を自己分析すると?

マツモト 僕は追い詰められたほうがいいのかもしれないです。もう後がないという状況でやったほうが今まで出なかった何かが出てくるのかもしれないですね。



――今年、復活ステージから勝ち上がって、まず思ったことは何ですか?

マツモト 今年はR-1のルールが改正されて、若い人たちの大会というイメージがありました。復活ステージ出場者の中でも圧倒的に年を食っていて、僕みたいなおじさんは必要とされていないんじゃないかという不安もある中、決勝に行けて、今までで一番グッときました。

さらに負けて悔しい思いをしている周りの人たちが、僕の体に触れて励ましてくれて、すごくうれしかったし、熱いものがありました。

――マツモトクラブさんのようにコント仕立てのネタは、序盤から笑わせるのは大変だと思います。今年の決勝で披露したネタも、状況説明に1分近くかかった印象です。

マツモト それが自分の中では、序盤の1分がフリだと思われたのは想定外で、ライブでやっていたときは出だしから笑いもあったんです。ただ、あの日の決勝では前半で反応が良くなくて、望んでいた空気にならなかったのが残念でした。ただ、後半の展開で笑いが起こる自信はありましたし、やりきることはできましたね。

――得点の発表後、最初の審査員コメントが事務所の先輩であるハリウッドザコシショウさんでした。

マツモト 僕がトップバッターで出て、最初にシショウに聞くかねと思いました(笑)。一番コメントし辛いでしょうし、何ならマネージャーも一緒ですし、シショウもビックリしたと思うんです。



――事務所の先輩が審査員にいることで安心感はありましたか?

マツモト 身近な人が審査員にいるのは初めての経験で、変な気持ちのほうがデカかったです。ただ、シショウもお笑い好きですし、ちゃんとした評価をしていただいてありがたかったですね。

――トップバッターの難しさは感じましたか?

マツモト そうですね。もうちょい後でやってみたかったですけど、準決勝で一度負けてしまっている時点で、たとえトップバッターでも決勝で1本ネタをやらせてもらえるありがたさはありました。

――来年以降のR-1にどんな期待をされていますか?

マツモト 若手にとっては決勝に行けるチャンスが増えましたし、一視聴者としては今まで見たことのなかったような新しいネタと出会えるチャンスも増えるので、これから先も楽しみな大会です。

マツモトクラブ
Twitter  @nationaldog

【後編はこちら】マツモトクラブが語る赤貧劇団時代「芸人転向を決意した意外な転機」

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