思わず涙……アイドルネッサンス「初恋」公演は情感あふれる時間に

エンタメNEXT / 2014年11月30日 7時0分

「初恋」公演は、可愛らしい楽曲多め。彼女たちも心なしか、いつも以上におしとやか

 アグレッシヴな楽曲で躍動感溢れた「太陽と心臓」公演とは変わり、こちらは女性ボーカル曲を中心にした、世界観の構築に特化したセットが組まれた。


[太陽と心臓レポ]
アイドルネッサンス 初の昼夜2回公演は新たな試みが盛りだくさん『Good day Sunshine』で幕を開けたこの時間、百岡と比嘉の楽曲のタイトル通りの輝く笑顔が印象的。続く『恋する感覚』のメロウで疾走感溢れる楽曲世界に寄り添うように、南端と宮本の甘めでガーリーな声が映える。
 
 2曲を通して石野と新井は声でしっかりと引き締め、橋本は常に視線を会場の隅から隅まで届ける。楽曲を通して一人一人の個性や役割を印象付けられる瞬間があるのは見事の一言。
 
 3曲目『Butterfly』は披露する度に新たな発見がある。振りの際、宮本がしなやかな指使いをすれば、対角線上の比嘉は「ビシリ!」と音が聞こえそうなほどタイトな動きをみせ、まるで男女の気持ちを表した対比のように見える……と考えすぎかもしれないが、そう思えるほど、世界観の構築に注力しているように映る。
対角線上にいることが多い宮本(左)と比嘉(右)。相反する動きや、双子のようにシンクロする姿を見ているだけでもアイドルネッサンスは楽しい
 5曲目『シャングリラ』は、初回披露時の頃から比べ格段に歌もダンスもレベルが上がっている。特に全員の声量が上がったことで、サビのハモリがゴスペルばりに声の壁状態になるのは圧巻。特にこの曲の石野が素晴らしい。Aメロでの切なげな場面では顔を曇らせ、サビの昂揚感溢れる瞬間は溢れんばかりの笑顔を見せる。ボーカルの中心にいることでたくましい歌声がフィーチャーされがちだが、彼女は表情でも歌っている。マイナー調、メジャー調でしっかりとその都度変わる彼女の表現の発露が全てから滲んでいるのは素晴らしい。
指先から軽やかさが伝わる『Butterfly』
「初恋」公演での「放課後も頑張るネッサンス!!」もMV公開となった。こちらはもちろん『初恋』。学園生活の1ページを切り取ったような内容を、なんとデ・パルマ、スコセッシばりのワンカット長回しで魅せきる超冒険映像に! 比嘉の「映画を観ているみたいだった」という表現はピッタリ。
パフォーマンスの核を司る石野理子。彼女がステージで見せる一喜一憂は、見てる側の感情を揺れ動かす
 そしてこの流れで『初恋』を披露。村下孝蔵という稀代のシンガーが遺したあまりにも詞的であまりにも淡い世界を多感な時期の少女が歌うだけで、感情の襞を揺さぶる。特にこの日、全員が見せる何かを訴えかけるような切なさ溢れる表情の美しさと繊細さと力強さを携えた歌声は神がかったものがあり、本気で涙してしまった。
アイドルネッサンスの煽り隊長・百岡古宵。この日も“ガッチョブ”と会場を沸かせた
『Lucky』を挟み、新井の呼び込みでスペシャルゲストの7人組アイドルグループ「ハコイリ♡ムスメ」が登場(我妻桃実はお休み)。来月29日に2組による初の2マン「ハコから生まれたライバルネッサンス!!」開催のアナウンスに大歓声が起こる。
 
 共に夏のシンデレラ公演で鎬を削り合った、まさに盟友にしてライバルというに相応しい2組がここに揃い、お互いの健闘をたたえ合う光景はまたなんとも感動的だ。
 
 2マンの意気込みを聞かれたハコイリ♡ムスメ門前亜里の「『17才』を一緒に唄いたい」の一言に端を発し「衣装を交換したい!」「一緒にお芝居やってみたい!」とそれぞれがやりたいことをぶつけ合う。果ては「お餅つきをしたい!」「なら、あんこつけて食べたい!」と脱線しかけの大はしゃぎ。この光景はピュアネスの極地! まぶしすぎる。
泣けて笑えるアイドルネッサンスライブ。ピュアな輝きに一度触れたし
 本編最後を『17才』のエモーショナルさで締めくくり、アンコール。昼夜合わせて持ち曲の全てを披露しきってしまったので、この曲を……と8月31日の「@JAM EXPO」以来となる『夏の決心』を披露!
 
 黄色とオレンジの陽光感溢れる照明が、この瞬間だけ夏に引き戻す。彼女たちもこの夏経験した、たくさんの素晴らしい思い出を巡らせるように2公演中最大の笑顔と力強さではじけてこの大切な1日を終えた。
 
 光と翳りの双方が存在する青春時代の両面を余すことなく、トータル3時間半にも渡り、表現しきったアイドルネッサンス。毎公演で進化し続けていく彼女たちの姿を見ることができる幸せ。前進し続ける彼女たちの姿をこれからも暖かく見守り続けたい。
次回「アキバで頑張るネッサンス!!」vol.5は12月22日開催!
 ここからは、ライヴ終演後の彼女たちにこの日の感想を聞いた。
 
——初の1日2回公演を終えた感想はどうですか?
全員 あっという間!!
 
比嘉 もう終わったの!? というぐらい、早く感じました。
 
百岡 レッスンをやってる時は、2回って長いなぁ……なんて思ってたのにね。
 
橋本 もうちょっと増やしてもいいかな?と思えるぐらいでしたから。
 
——この日は持ち曲の全部を披露と、アイドルネッサンスの〝今〟が集約されてましたね。
 
石野 『夏の決心』を歌えたのが嬉しかった。
 
南端 歌ってる時すごい感動しちゃったね。
 
新井 夏の思い出が甦ってきたよね
 
宮本 特典会でも「『夏の決心』聴けて嬉しかったよ」と言ってくださったのがすごく嬉しかったです。
 
——新曲『Lucky』はいかがでしたか?男女の気持ちを二手に分かれて歌う曲ですので、男性パートを任された石野さん、南端さん、比嘉さんは大変だったのでは?
 
石野 歌う時は男の子になり切ってるので、一応……あの瞬間私たちは男の子なんです。
 
南端 振付も男の子っぽさがでてるからね。今までと全然違う感じで楽しいです。
縁の下の力持ちなリーダー・橋本佳奈。『Lucky』で優しく笑顔で見守る神様役は見もの
——橋本さんは真ん中に立つ神様という役割ですけれど、どういう気持ちでみなさんを見守ってますか?
 
橋本 みんな、楽しそうだなぁと思いながら眺めてます(笑)。
 
百岡 でもさ、この曲みんなで切ない顔してるのに、かなぼんだけめっちゃ笑ってるじゃん!
 
比嘉 確かにすごい笑われてる感じはあった。
 
宮本 表情に気を付けましょう!
 
橋本 これからは切なさ溢れる神様でいこうかと思います(笑)。
 
——この日、初公開となった『太陽と心臓』『初恋』のMV、改めて観られての感想を。
 
南端 事務所で『17才』を見た時とは全然違った!
 
比嘉 今回は全員で冷静に見れたね。
 
石野 もう、みんな自分の顔がどんな顔なのか把握できたので(笑)。
 
——以前のように「イヤーッ!」と悶える感じはなかったですよね。
 
新井 いやいや!心の中では叫んでるんですよ、これでも。
 
宮本 でも、これが私たちなんだと冷静になって受け止めてるみたいな。
 
橋本 二つとも本当にすごい綺麗な出来で、私感動しちゃったもん。
 
——年末最後にハコイリ♡ムスメさんとの2マンも決まったりと、大忙しですね。
 
宮本 よきライバル、よき仲間として頑張ってきた私たちですからね。
 
百岡 ここでまた一緒にステージに立てるのは嬉しいです。
 
新井 新人公演では競う!という感じでしたけど、2マンでは仲良く、一緒に名曲を甦らせてる同士、楽しい時間を作れるよう頑張りたいです。その前にはスマイルネッサンスもあるしね。
 
橋本 あっ、そうだった!年末まで盛りだくさんなので、楽しみにしてください!


  田口 俊輔:アイドル、映画、音楽などについて書きたい系フリーライター/編集。アイドル関係では『Top Yell』『日経エンタテインメント』『アイドル最前線』『アイドル楽曲ディスクガイド』など

アイドルネッサンス第2弾シングル
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「太陽と心臓」


「初恋」

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