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すがちゃん最高No.1"中1から一人暮らし"の衝撃過去「"親ガチャ失敗"気持ちは分かるけど粋じゃない」

エンタメNEXT / 2024年5月12日 6時0分

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すがちゃん最高No.1 撮影/西邑泰和

今、最も注目を集めているお笑いトリオ、「ぱーてぃーちゃん」。ギャル2人を従え、ホスト風のいでたちのすがちゃん最高No.1が華麗にツッコんでいく。2022年の『おもしろ荘』でブレイクを果たして以降、勢いはとどまるところを知らず、2024年現在、ぱーてぃーちゃんはすでに新たなフェーズに突入。ギャル2人のお笑い能力の高さが世間に知られていき、最近ではツッコミを担当するすがちゃん最高No.1(以下すがちゃん)の衝撃の生い立ちが明らかとなった。それについては4月26日に発売された著書『中1、一人暮らし、意外とバレない』(ワニブックス)で詳細が綴られているが、改めてすがちゃんにこれまでの生き方や考え方について話を聞いた(前後編の前編)。

【写真】初のエッセイを発売したすがちゃん最高No.1の撮り下ろしカット【7点】

著書のタイトルにある通り、すがちゃんは中学1年生から一人暮らしを開始。その経緯について本人は「逆ワンピース式」だと説明する。

「3歳の時に生みの母親が亡くなりました。僕は東京で生まれたんですけど、親父の地元の山形に移りました。家族構成は僕、おじいちゃん、おばあちゃん、親父の姉、叔母ですね。でも、最初に親父が他所で女の人を作っていなくなって、おじいちゃんが亡くなって、叔母さんが東京に行って、おばあちゃんが施設に行って、中1で一人暮らしの出来上がりって感じですね。ワンピースは仲間が増えていくんですけど、減っていく“逆ワンピース式”でした」

「ほぼ海賊」だったという父、そして育ての親である叔母、祖父母がいなくなり、突然の一人暮らしが始まったすがちゃん。そこでまず感じたのは「孤独」…ではなかった。

「一人の状況をかっけえな、と思っていました。確かに寂しい夜もありましたよ。ただ、全部かっこつけられるチャンスだと思っていました。問題に対して立ち向かっている、そんな落ち込んでいる姿ってかっこよくないですか?自分の美徳です」

すがちゃんの根底にあるのは強いナルシズムなのかもしれない。今、孤独を感じている人に向けて「孤独じゃないに越したことはない」と前置きしつつも、すがちゃんなりのメッセージを送る。

「孤独な時間をどう過ごすかというのが大事。『今一人かあ、かっけえなあ』とそのかっこよさに酔いしれてほしいですね。いつか必ず孤独じゃなくなると思う。かっこいい奴には人が集まってくるので、かっこよくなるための準備期間だと思って、月夜に照らされてほしいですね」



もっとも、当時のすがちゃんも孤独に押しつぶされそうな夜もあった。ナルシズムだけで一人暮らしを乗り越えられるほど中学生というのは大人ではない。そんなすがちゃんを救ったのは漫画だったという。

「うちの近くに一冊10円で売っている古本屋があって。当時はまだ新しかった漫画も50円とかで売っていて、親戚にもらったお金を使って漫画を買っていました。漫画の存在はだいぶでかかったですね。寂しさの限界が来たら、ダッシュで帰って、ヘッドスライディングで読んでいました」

寂しさという内面以外にも当然苦労はある。一人暮らしとなれば、中学生であっても身の回りのことをすべて自分でやらなければならない。炊事・洗濯などもそのひとつで、味噌汁を作るだけでも苦労したと明かすが、そのおかげで「問題を一つひとつクリアしていくということを経験できました。目的を階段式でクリアしていくという行動が培われましたね」とポジティブに振り返る。

すがちゃんはどんな経験もネガティブに捉えることなく、自らの糧としているように感じられた。インタビューを通して特殊な家族のエピソードで笑わせてくれることはあっても、卑下するように嘆くことはない。これほど複雑な家庭であれば、恨み節の一つも言いたくなるところだが、すがちゃんはそうではない。その理由を「とにかく面白かったに尽きます」とエピソードも交えて答えてくれた。

「おばあちゃんが急にその月の食費をグミにすべて使ったり、親父が知らん女性と家でよろしくやっていたり…嫌だってよりは明日どうおもしろく話せるかと考えていました。『いや、さすがに無理か』とか考えているのが楽しかったので、刺激をくれて家族には感謝ですね。菅野家ってみんな根底に優しさがあるんですよ。思いやりの一族で、そこもあって(悪いことを言わないん)じゃないですかね」

現代では「生まれてくる子供は親を選べない」ことを揶揄した表現として、「親ガチャ(成功/失敗)」という言葉も生まれた。子は、生まれもった容姿や能力、家庭環境によって人生が大きく左右されるという考え方で、すがちゃんも影響を受けたという意味ではその一人かもしれない。だが、すがちゃん自身は「うちは全然愛があったので」と否定し、こう続ける。

「もっと大変な家庭はあると思いますし、とんでもない人たちはそう思っていいと思います。ただ、ひどいことや冷たいことをされることもあるかもしれませんが、僕としてはひどいをひどいで返すのって好きじゃなくて。辛いのはわかりますし、『親ガチャ失敗』と言いたい気持ちもわかりますよ。でも粋じゃないじゃないですか。野暮な言い方しないで生きていこうぜって思いますね」

すがちゃんが家族との関係に悩む人に向けたメッセージこそ、彼の考え方を最も端的に表しているかもしれない。



「色々な形のトラブルや嫌なことがあると思いますけど、明日明後日は全部笑い話になります。今の嫌は未来の自分の影の部分を作ってくれていると思って、酔いしれてください。影のある人間ってかっこいいんで」

実際にすがちゃんは家族の話を笑い話にした。事務所の先輩であるAマッソのラジオ番組で加納愛子に振られて話したことが最初のきっかけだったが、大きな転機となったのは『チャンスの時間』(ABEMA)出演時のことだった。

「その時はいい話をした後に変顔するという企画で、いい話風に話すのは当時初めてでした。親父が亡くなった時の話をしたときに、大悟さんに『天下を取る男の話と、天下を取らんやつの変顔やった』って言われて。ゲストで来ていた、女優の高橋ユウさんが信じられないくらい泣いていて、こんなに人の心が動くのであれば、(今後も)話してみようかなと」

さらに、インパクトの強いエピソードは業界内でも話題を呼び、この度エッセイとして書籍化されることに。すがちゃんは『ゴッドタン』で劇団ひとりに後押しされたことも「大きかった」と明かし、自身のファンから幅広い層の人まで、心の支えになることを願った。

「僕を見た目で受け付けない人でも文字だったら受け付けられるかなと思いました。まずは思春期真っ只中の中学生とその親御さんに届けたいです。あとは僕のファン層に多い、キャバクラの店長やコンカフェ(コンセプトカフェ)の店長、思春期の娘がいるお父さんにも読んでもらいたいです。生い立ちに色々あった方、大変な経験をしている方にも『中1、一人暮らし、意外とバレない』を読んでもらって、今の“きつい”を楽しめるようになってもらえたら嬉しいです」

【後編はこちら】すがちゃん最高No.1、壮絶な生い立ちでも前向きな理由「ツッコミ力が高いと生活が楽になる」

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