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稲垣吾郎が薬物に溺れる少女に迫るジャーナリスト役に、河合優実主演『あんのこと』場面カット解禁

エンタメNEXT / 2024年5月23日 11時33分

写真

(c) 2023『あんのこと』製作委員会 

河合優実主演の映画『あんのこと』が、6月7日(金)より新宿武蔵野館ほかで全国公開される。今回、稲垣吾郎演じるジャーナリスト・桐野の場面写真&メイキング写真と、稲垣からのコメントが到着した。

【写真】稲垣吾郎演じるジャーナリスト・桐野、ほか場面カット【5点】

今作は、2020年6月に掲載された「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基に描く、衝撃の人間ドラマ。機能不全の家庭に生まれ、虐待の末に薬物に溺れる少女が、人情味あふれる型破りな刑事や更生施設を取材する週刊誌記者をはじめとした人々に出会い、生きる希望を見いだしていく。しかし、微かな希望をつかみかけた矢先、どうしようもない現実が彼女の運命を残酷に襲う。

稲垣が演じるのは、週刊誌の編集部で働くジャーナリストの桐野。杏(河合優実)に小さな老人ホームで介護の仕事を紹介する一方で、3年前から多々羅(佐藤二朗)と、主催する薬物更生者の自助グループ・サルベージ赤羽の活動を取材している。

今回解禁された場面写真は、最低限の荷物を持って家を飛び出した杏を迎える多々羅と桐野ら3人を捉えたシーンをはじめ、ある衝撃的な事実に呆然とし腰を抜かす姿や、ジャーナリストとしての仕事ぶりが垣間見れる編集部でのカット。また喫茶店や取調室でのメイキング写真も公開された。

河合優実が“影の主人公”と表現するように、主人公・杏の人生を描く一方で、実際の事件を取材した新聞記者をベースにした桐野の目線でも語ることができる今作。桐野が自分の心情を語るセリフは劇中では一切ないため、稲垣は役作りに苦労したという。

入江監督は「桐野という人物が抱える独特の居心地の悪さ、どっちつかずの葛藤みたいなものを、稲垣さんが絶妙に体現してくれました。シーンによっては無表情で、何を考えているのか見えにくいこともある。でもトータルの芝居には何とも言えない揺れが滲むんです。見事だと思いました」と稲垣称賛を送った。

そんな稲垣は自身の役柄について、「ジャーナリストとしての正義感と、二人との友情と、一会社員としての下心。いろんなところで揺れ動く役なので、それが上手く伝わってればいいなと僕も迷いながらやりました。答えがひとつではない映画ですが、いまの社会にとって必要な映画だと僕は思います」とコメント。

杏へのサポートと、ジャーナリストとしての正義に揺れる人物像に、観客自身も自分ならどうするか?と考えずにはいられない、複雑な葛藤を抱えた桐野というキャラクターに注目だ。

<映画『あんのこと』あらすじ>
21 歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、10代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。

週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──。

【あわせて読む】ドラマ『RoOT / ルート』主演・河合優実が『スピリッツ』表紙に登場、劇中と異なる魅力披露

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