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【何観る週末シネマ】永野芽郁による独特の”間”がもたらす純粋すぎる恋の物語『映画 からかい上手の高木さん』

エンタメNEXT / 2024年6月10日 16時50分

【何観る週末シネマ】永野芽郁による独特の”間”がもたらす純粋すぎる恋の物語『映画 からかい上手の高木さん』

(C)2024映画『からかい上手の高木さん』製作委員会 ©山本崇一朗/小学館

この週末、何を観よう……。映画ライターのバフィー吉川が推したい1本をピックアップ。おすすめポイントともにご紹介します。今回ご紹介するのは、現在公開されている『映画 からかい上手の高木さん』。気になった方はぜひ劇場へ。

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〇ストーリー
10 年の時を越えて紡がれる、最高に愛おしい、初恋の物語。とある島の中学校。隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれてしまう男の子・西片。どうにかしてからかい返そうと策を練るも、いつも見透かされてしまい失敗...。そんなかけがえのない毎日を過ごしていた二人だったが、ある日離ればなれになってしまう...。それから 10 年――、高木さん(永野芽郁)が島に帰ってきた!「西片、ただいま。」母校で体育教師として奮闘する西片(高橋文哉)の前に、教育実習生として突然、現れたのだった!10 年ぶりに再会した二人の、止まっていた時間と、止まっていた「からかい」の日々が、再び動き出す――。

〇おすすめポイント
誰もが「付き合っちゃえばいいのに」と思うほどの距離感なのに、いつまで経っても先に進まないふたりを俯瞰的に、つまり第三者の視点から、もどかしさ全開の恋愛模様を覗き見るのが『映画 からかい上手の高木さん』という作品だ。

TBS系で放送されていたドラマ版の最終回から約10年後という設定。本編のなかにもドラマ版のダイジェスト映像も使用されていることもあって、ドラマを観ていなくても物語自体に支障はないが、ふたりの培われてきた関係性をより身近に感じたいのであれば、ドラマ版は観ておいた方がいいだろう。

忙しく時間が過ぎていく現代社会において、こんな非現実的な関係性が維持できるのかと思うかもしれないが、例えるなら昭和の少女漫画、2000年代初期の韓国ドラマのように純粋な気持ちで観る純愛ドラマである。

それを『アイネクライネナハトムジーク』(2019)や『愛がなんだ』(2018)など、現代らしいというべきか、どこかドライでオフビートな恋愛劇を得意とし、ステレオタイプな関係性に拘らない今泉力哉が監督を務めているというのは、どうなのだろうかとも思ったが、逆にドライだからこそ描ける世界観なのかもしれない。

そして今回注目すべき点は”間”の使い方だ。とくに永野芽郁による独特の間が最重要ポイントともいえる。

高校生だった頃とは違って、少し距離感があるけれど、その距離感が徐々に変化して、ふたりの距離が高校時代に戻っていくのを表現しているのが”間”というわけであり、次にどう言葉を発するのだろうかという若干の緊張感もある。

その部分をとってしまえば、上映時間をあと30分短縮できる内容かもしれないが、その間にこそ全ての感情が詰まっている。

倍速で観てしまったら気づけない”間”の大切さを劇場で体感してもらいたい。

(C)2024映画『からかい上手の高木さん』製作委員会 ©山本崇一朗/小学館

〇作品情報
監督:今泉力哉
脚本:金沢知樹、萩森淳、今泉力哉
出演:永野芽郁、高橋文哉、鈴木仁、平祐奈、前田旺志郎、志田彩良、白鳥玉季、齋藤潤、江口洋介ほか
原作:山本崇一朗「からかい上手の高木さん」(小学館「ゲッサン少年サンデーコミックス」刊)
主題歌:「遥か」Aimer(SACRA・MUSIC/Sony・Music・Labels・Inc.)
制作プロダクション:ファインエンターテイメント
配給:東宝
公式サイト:https://takagi3-movie.jp/
2024年5月31日(金)公開

【あわせて読む】永野芽郁、透明感あふれる”ピュア顔”で『VOCE』通常版表紙に登場

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