春ドラマも佳境…『アンチヒーロー』『366日』視聴率では分からない“ネットでバズった”3作品
エンタメNEXT / 2024年6月8日 16時0分
![春ドラマも佳境…『アンチヒーロー』『366日』視聴率では分からない“ネットでバズった”3作品](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/entamenext/entamenext_32582_0-small.jpg)
日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS)公式サイトより
いよいよ終盤に突入し、佳境を迎える春ドラマ。中には一足早く最終回を終えたものもある。今回はその春ドラマの中で、視聴率だけでは分からない“ネットでバズった”3作品を見ていきたい(以下、ネタバレを含む)。
【関連画像】Googleトレンドのウェブ検索のバズドラマは一体どの作品か…
まず視聴率は、長谷川博己主演の『アンチヒーロー』(TBS系、日曜21時)が、8話までで全話の平均世帯視聴率10.5%、木村拓哉主演の『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系、木曜21時。以下、『Believe』)が、6話までで同10.1%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下/同)。これ以降は、石原さとみ主演の『Destiny』(テレ朝系、火曜21時)、今田美桜主演の『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系、土曜21時)、山下智久主演の『ブルーモーメント』(フジテレビ系/水曜22時)が同7%前後と離れており、世帯視聴率の観点では『アンチヒーロー』と『Believe』が2強の状態だ。
ただ、若年層を中心に昨今数字を伸ばしているネットでの見逃し配信に着目すると、順位はだいぶ入れ替わる。無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数では、6月5日執筆時点で『Destiny』が120.1万で圧倒的トップ。2位が『ブルーモーメント』で97.8万、3位が川口春奈主演の『9ボーダー』(TBS系、金曜22時)で97.3万、4位が『アンチヒーロー』で97万、5位が広瀬アリス主演の『366日』(フジ系、月曜21時)で96.2万と、ここまでが5強になっている。
世帯視聴率2強の『Believe』は87.7万。他のドラマより2~3話分遅れてスタートした影響もあるが、それは2位の『ブルーモーメント』も同じなので、やはり『Believe』がネットに強いとは言い難い。主要キャストが、ネットでドラマを見る年齢層とはやや違うことも一因だろう。
1位の『Destiny』は、初回の見逃し配信再生回数がテレビ朝日ゴールデン・プライム帯史上最高記録となる300万回を突破し、6話までの累計再生数も1850万回となるなど、常に高い記録を打ち立ててきた(ビデオリサーチ算出)。
12年前の同級生の事故死と主人公の元恋人の失踪、20年前の汚職事件と主人公の父の死が複雑に絡み合うサスペンスラブストーリーだ。主人公が元恋人と、検事と放火事件被疑者として対峙しつつ、2人の愛の逃避行から、全ての事件が点と線で繋がり伏線回収される最終回まで、怒涛の展開で息つく暇を与えなかった。石原さとみも奥行きのあるさすがの演技で、毎話大きな反響を呼んだ。
TVerお気に入り登録数だと2位~5位は団子状態になっているが、次にGoogleトレンドでのウェブ検索の数値に着目したい。こちらは単純に、ウェブ上で対象ワードがどのくらいGoogle検索されたかだ。お気に入り登録と違い、作品のファン以外も含め、どれだけの人から注目を集めたかが分かる。
TVerお気に入り登録数トップ5の中で、ウェブ検索最大値を叩き出したのは『366日』の初回だ。執筆時点から過去90日間のデータでは、どのドラマも初回が一番高くなっており、『366日』初回の検索数を100とすると、『アンチヒーロー』初回が89、『ブルーモーメント』初回が63、『Destiny』初回が35、『9ボーダー』初回が31という数値になっている。
『366日』は、全話の平均世帯視聴率は6%とふるっていないものの、やはり“月9”ブランドの船出は作品のファンのみならず、多くの人が気になるのだろう。初回から、広瀬アリス演じる主人公が、眞栄田郷敦演じる高校の同級生と12年越しに想いが通じ合うも、その恋人が事故に遭い意識不明の重体となる衝撃展開。以降も切なく苦しいラブストーリーがじっくり描かれ、視聴を脱落するものと継続するものに分かれつつ、過去90日間を通しての平均ウェブ検索数でも2位となっている。
一方、過去90日間の平均ウェブ検索数トップは『アンチヒーロー』だ。殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士を長谷川博己が軽妙に演じている。こちらは町工場社長殺害事件、クラブの路地裏暴行事件、連続不同意性交事件といった複数の事件が、12年前の糸井一家殺人事件に結びついており、『Destiny』以上に複雑で難解だ。純粋な作品人気に加え、考察合戦も相まってウェブ検索が伸びたと考えられる。
どのドラマも、初回が検索数最高値を記録した後は右肩下がりとなり、終盤で数値が盛り返すことはある。だが、『アンチヒーロー』は5話から8話にかけて、早い段階で右肩上がりになっており、最終回に向け、さらにネット上で盛り上がりを見せそうだ。
以上のことから総じて、TVerお気に入り登録数1位の『Destiny』、Googleトレンドウェブ検索最大値の『366日』、平均ウェブ検索数トップの『アンチヒーロー』が、春ドラマの“ネットでバズった”3作品と言えるだろう。
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