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元つばきファクトリー 岸本ゆめの、ソロ活動の指針「自分が感じてきた負の感情も歌にしたい」

エンタメNEXT / 2024年6月7日 6時11分

元つばきファクトリー 岸本ゆめの、ソロ活動の指針「自分が感じてきた負の感情も歌にしたい」

岸本ゆめの 撮影/荻原大志

昨年11月につばきファクトリー、ハロー!プロジェクトを卒業した岸本ゆめの。4月1日の誕生日に『BLUEMOON BLUES』をリリースしソロ活動を本格的にスタートした彼女に、卒業を決めたときのことやひとりで歌を届けることへの思い、また6月8日に開催される初めてのソロライブについて話を聞いた。

【写真】ソロアーティストとして歩みだした岸本ゆめの撮りおろしカット【10点】

──岸本さんは現在YU-M エンターテインメントに所属されていますが、もともと事務所社長である山田さんとお仕事したいと考えていたのだとか。それはどの時点で話されたんですか?

岸本 卒業の相談をアップフロントの方にした最初から、「私は山田さんのところにお世話になりたいです。それが厳しそうなら芸能界は諦めようかなと思っています」と言っていましたね。それは正直、それくらい行きたいぞというアピールなんですけど(笑)、でも本当にそのくらいの気持ちでした。

芸能人でいたい気持ちが大きいわけじゃなかったし、山田さんのところが厳しそうだったら別にいいかなと思っていたんですよ。どこかのミュージックバーとかで頑張って修行して歌いながら違う仕事をして生きてくこともできるし、とも考えていましたね。

──実際にYU-Mに入ってみてどうですか?

岸本 めっちゃ楽しいですよ(笑)。大げさな変化があるわけじゃないんですけど、やっぱりグループから1人になったということが大きいですね。いろんなことを決めるのに自分の意見が入るというのは楽しいです。たとえば、『BLUEMOON BLUES』の衣装は「こういう衣装を着たいです」というイメージをInstagramやPinterestから集めて送って作っていただきました。

──今後、衣装も自分でプロデュースしていこうと考えているんですか?

岸本 イメージやこういうことをしたいというのは伝えたいんですけど、自分ではすべての物事に対してセンスに欠けるなと思っているので、そこはプロに任せたい気持ちがあります(笑)。ただ6月8日の初ライブでは、自分プロデュースの衣装になるので、古着屋さんを回って集めました!

──それはなぜ自分でやろうと思ったんですか?

岸本 よくよく考えたら、衣装という衣装を着なくていいなと思ったんですよね。それこそアイドル時代は一から作っていただいたTHEステージ衣装みたいなものを着ていましたけど、今は自然体な私服っぽい感じにしたいなと。今回はギターをちょっとだけ弾くので、ギターに合いそうなバランスで選んだりはしていますけど、本当にこれまで全然違うことをしたがっているんだなと自分で思います。

──初のソロライブについても伺いたいのですが、ライブまでにリリースされたのは3曲で、どんな内容になるのかファンの方はすごく気になっていると思います。

岸本 全部で12曲披露するんですけど、オリジナル曲が9曲、うち6曲はライブで初披露になるんですよ。カバー曲もやるんですけど、ハロー!プロジェクトの曲じゃないのでお客さんはほぼほぼ知らない曲という感じになると思います。

ぶっちゃけ全部知らない曲のライブっておもんないときもあると思うんです(笑)。でもひとつのエンタメというか、ひとつのショーにしてしまえたらちゃんと見ていただけるし、楽しんでもらえるじゃないですか。なのでライブのあいだは、他のこと考えさせないような時間にできたらなと思っています。

──誰もが知っている曲に頼るということもできると思うのですが、すごくチャレンジングな内容になりそうですね。

岸本 ソロ一発目なのにカバー曲をいっぱいやるのは違う気がするし、7曲とかで終わるのもちょっと寂しいなということで、いろんな方にも急いで準備していただいていて(笑)。今回はバンドでやるんですけど、バンドの方々にもほぼ初見の曲を短期間で大量に任せることになり、申し訳ないというか、「ほんと、お願いします!」という気持ちです(笑)。



──岸本さんとしても、新たに12曲を覚えて披露することはなかなかないですよね。

岸本 これまで多くても5、6曲だったし、初めてのことですね。でも私はメロディーとリズムと歌詞を覚えて、そこからどうしていくかを考えるくらいで、楽な方ですよ。バンドのみなさんは曲を覚えた上で楽器の演奏をするからすごいなと思います。

──岸本さん自身もギターを披露されるんですよね?

岸本 プロの方々と並ぶので緊張しますね。ただ、ギターは「教えてください!」という気持ちなんですけど、歌もやられているドラムのUさんや浪漫革命の(大池)奏太さんとふじぴー(藤本卓馬)さんに、ボーカルとしては負けたくない気持ちはあります。みなさん大先輩ですけど、私のライブのなのでしっかり自信を持って、気合としては引っ張っていけるようにしたいなと思っています。

──今回の「イチ、ミマン」というタイトルは岸本さんが決めたんですか?

岸本 そうですね。まだちょっと実験的な雰囲気もあるし、カバーもあってフルライブではない曲数で、「1stライブではあるけど、1より手前な感じかな」みたいな話を山田さんとして。そこから「位置について、よーいどん」の“位置について”を英語にしたり、1未満なんで大なり小なりの記号を使ったりとかも考えたんですけど、最終的に「イチ、ミマン」に決まりました。

──今回お話を聞いて、どんなライブになるのかがさらに楽しみになりました。

岸本 これはSNSとかでも言っているんですけど、このライブに自信を持てている一番の要因は曲が本当に素敵だからなんです。すでに出した曲もすごくいいですし、浪漫革命さんに書いていただいた曲があったり、他にも嬉しいなと思う方が作ってくださった曲があったりして、全曲本当に好きだなと思うんですよ。その曲のよさをどれだけ私が伝えられるかというところはあるんですけど、自信があります! ……曲がいいというところは、自分の手柄じゃないんですけど(笑)。

──今後の活動について、考えていることはありますか?

岸本 まずこれは前から変わらないことなんですけど、とにかく歌を届けていきたいなと思っているので、ライブもいっぱいやっていきたいですし、曲もどんどん出していきたいなと思っています。そしてみんなそれぞれに人生があると思うんですけど、私はお仕事を休んでしまったことや自分がどうやって育ってきたか、どういう感情でここまで生きてきたかを振り返ると、結構負の感情も多かったなと思っていて。

そうやって自分が感じてきたものを自分にしか出せない歌として届けられると考えているので、歌を通していろんな人に出会ったり、いろんな人の人生にちょっとでも登場できたりしたらなと思っています。

──岸本さんはいつも明るく笑顔でいらっしゃるので、負の感情が多いというのは意外です。

岸本 それは環境がちょっと悲しいときこそ元気に生きている母の存在が大きいかもしれません。傍から見たら自由度は低い生活だとしても、その中でどう楽しく生きていくかを考えるのが上手い人なので、母のおかげで負の感情は多くとも明るい人間に育ったなとは思いますね。

──岸本さんは実際辛いときはどう考えるんですか?

岸本 辛いときは……今は寝かせています(笑)。そこは母にまだまだ追いつけていない部分です。どうしようもないときは抜け殻みたいになったりもするんですけど、それで沈みきることはないようにと思っていますね。でも人間なんてみんな弱いと思うし、そういう人に共感してもらえるような音楽を発信できたらいいなと思っています。

(取材・文/東海林その子)

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