16年ぶりのグラビアも話題、『仮面ライダー響鬼』秋山依里「10代から体重はほとんど変わらない」
エンタメNEXT / 2024年6月22日 6時0分
秋山依里さん(公式X:@Ellie__A)撮影/たむらとも
「日産自動車」の新聞広告のモデルでデビューした後、『仮面ライダー響鬼』や、「住友林業」「キットカット」などのCMにも出演するなど、女優やモデルとして活躍する秋山依里。20歳という若さで芸能界を引退するも、復帰して、昨年16年ぶりにグラビアも披露した。そんな彼女に『仮面ライダー響鬼』撮影中の話から現在の話、またデビュー当初の話を訊いた。(前後編の前編)
【写真】16年ぶりにグラビア復帰、秋山依里の撮り下ろしカット【11点】
――秋山さんは『仮面ライダー響鬼』の天美あきら役で華々しい活躍をされましたが、そもそもどういうきっかけで芸能界に入ることになったんですか?
秋山 小学5年生くらいの時に、子供向けオーディション雑誌がありまして、その中に劇団の1日体験の募集があったんです。習い事の一つとして応募したら、それを見た編集部の方が「モデルやりませんか?」って声をかけてくださったんです。それで読者モデルとして活動していたんですが、小6の時に受験をすることになって、一度辞めてしまったんです。
――それから再度活動するきっかけは?
秋山 中1の夏休みに、当時の事務所の人に声をかけられたんです。読者モデルのときは洋服が好き、というぐらいだったんですが、そのときは「今度はちゃんと職業として頑張ろう」と思って始めました。
――最初はどんな仕事でしたか?
秋山 「日産自動車」の新聞広告のモデルのお仕事でした。お芝居だと「住友林業」の家のCMが最初かな。その後が『佐藤四姉妹』っていうBSのドラマ。『仮面ライダー響鬼』の天美あきら役がデビュー作だと思われることもあるのですが、実は『仮面ライダー響鬼』の前に、『佐藤四姉妹』や「キットカット」のCMを撮っていて。『仮面ライダー響鬼』が放送された後に、それらが放送されたんです。
――キャリアのスタートからすごく大きな仕事ばかりですね。
秋山 事務所の方がちゃんと仕事を選んでくださっていたんです。メインじゃなくても、必ず役として印象に残るものを選んでくださっていました。大事にされていたなと思います。その期間の前に、『ヤングアニマル』さんで、グラビアも出ました。特にグラビアにも抵抗はなかったので、「大丈夫です」って言って受けた仕事だったんです。事務所の方が、新人の名前と顔がドーンって出るなんて、そうそうないので、名前を知ってもらうには一番いいんじゃないかなと説明してくれて。
――それまで人前で水着になることはありましたか?
秋山さん 全然なかったです。家族で海に行くとかもあまりなかったですし、学校のプールくらいじゃないですかね。仕事としてならって感じでした。
――モデルもされていたから、その一環で考えていたんでしょうか?
秋山 衣装っていう感覚ですね。中学生で小さい水着だったらダメだったと思うんですけど、デパートとかに売っているような普通の水着だったので。そのあたりも事務所の方が厳しくて、「お尻がこれだけ出ているからダメです」とか言ってくれる方たちだったので安心していました。
――周りの大人にも支えられていたんですね。
秋山 10代の頃から落ち着いていたのか「奈々ちゃん(旧芸名:秋山奈々)はどこに行っても他の人に失礼がない」と言われ、1人でオーディションや現場に行っていました。10代後半の時は京都にある東映の撮影所も1人で行きましたね。
――ちょっと心細いなっていうことはなかったですか?
秋山 『仮面ライダー響鬼』の時に、公園で雨で水浸しになって1人で泣くシーンがあったんです。撮影が終わったのが夜だったんですけど、もうその時にはびちょびちょで。迎えもなく、そのまま1人で帰ったのはちょっと寂しかったですね(笑)。
――それは寂しそうです(笑)。秋山さんが演じていた天美あきらは、当時としては珍しく女性が『仮面ライダー』に変身していました。
秋山 『仮面ライダー響鬼』の時、あきらちゃんは修行中の身で、変身はできるけど、すぐ解除されてしまうレベルでした。その後、2009年放送の平成仮面ライダー10周年記念作品『仮面ライダーディケイド』の物語の中に『仮面ライダー響鬼』編(『これまでのライダーシリーズ作品をモチーフに、様々な平行世界を巡る物語)があって、その時はディケイドのアキラとしてしっかり変身できました。
――変身するって知った時はどう思いましたか?
秋山 私は小さいころ『仮面ライダー』を見る機会がなかったんです。天美あきら役が決まってから、過去の作品を見ておさらいしたぐらい。なので女性が仮面ライダー変身にすることに偏見みたいなものがなく、すんなり受け止めることはできました。
――『仮面ライダー響鬼』放送後、大きな変化はありましたか。
秋山 私のことを知ってくださる人は増えましたね。ただ、『仮面ライダー響鬼』の放送が終わっても、秋山奈々を好きでいてくれる人はそのまま追いかけてきてくれるんですが、それほど興味ない人からすると、「秋山奈々って『仮面ライダー』から消えたよね」って言われることもありました。歌も歌ったりして、結構頑張って活動していたんだけどな…(笑)。当時はSNSも普及してないので、発信する難しさはありましたね。
――寂しいですね…。活動を休止したのはいつごろですか?
秋山 20歳ぐらいですね。いくつか理由はありますが、その中でも、当時の事務所のマネージャーが辞めてしまい、また、イチから信頼関係を築いていくのは正直つらいなって思ってしまったがひとつ。9年ぐらい活動して決めるのは早すぎるんですけど、私の中で秋山奈々としての活動が20歳で一つの区切りだなと思ったのがもうひとつ。
――活動から離れている間は、どのように過ごしていましたか。
秋山 本当に特別なことはせず一般人って感じでした。美容師の専門誌でたまにサロンモデルをさせていただいたりとかはありましたけど、全然芸能界に戻るつもりはなかったんです。落ち着いたら、一般の仕事に就こうかなと思っていました。
――芸能界に戻ったきっかけは?
秋山 秋山奈々時代に、すごく良くしてくださった監督がいて、「秋山さんともう一度仕事がしたいんです」って声をかけてもらったんです。秋山奈々っていう人間を必要としてくれる人がいるっていうのが、嬉しくて、その方のために頑張りたいなと思って応えました。
――復帰作はなんでしたか?
秋山 ミュージックビデオへの出演が復帰ですかね。その後、知り合いの俳優さんの紹介で別の事務所に入って、映画『アイズ』(2015年公開)と、横浜のご当地ヒーロー『横浜見聞伝スター☆ジャン』に出演しました。
――役者業以外にも昨年には、16年ぶりに『週刊プレイボーイ』でグラビア復帰しましたね。オファーが来た時の本音は?
秋山 編集部の方が直接、今の事務所に来てくれて「どうしても秋山さんでやりたいんです」と言ってくださって、必死さが伝わってきたんです。
――それまでは正直、あまり乗り気ではなかったと。
秋山 子供も産んでいるし、いろんなボリュームもないので、自信を持ってお見せできる体ではないなと。がっかりもさせたくないし、嬉しいんですけど…っていうのが本音でしたね。私はグラビアっぽいグラビアをやっていなかったので、それを分かってくださってる方ならっていう話から、カメラマンは写真集などでよく撮影していただいた栗山秀作さんにお願いしました。
スタイリストさんもメイクさんも、お会いしたことがあるほぼ栗山チームっていう感じで。ただ、お尻に自信がないので鍛えましたね。衣装合わせの時、栗山さんに「グラビアアイドルはこういう体じゃなきゃ駄目だよ」ってすごく褒めてもらえたのが嬉しかったです。
――反響はいかがでしたか?
秋山 「これは絶対買います」「予約します」っていう方、「朝一でコンビニ回ります」っていう方、たくさんお声をいただきました。中には「秋山奈々って復帰してたんだ」っていう声もあって、復帰したのはだいぶ前だったのにな…って思いました(笑)。
――昔と比べてグラビアの見せ方って変わりました?
秋山 10代から体重がほとんど変わっていないんです。アプローチの仕方はそこまでですね。当時はシンプルな水着を着ることが多かったんですよ。若い子たちがするような元気いっぱいな見せ方はしていなかったので、今、年齢が追いついた感じがあります(笑)。
――今後もオファーがあればやりますか?
秋山 撮影期間を空けていただければ。お尻を鍛えないといけないので(笑)。
【あわせて読む】秋山依里、『仮面ライダー』女優が結婚・子育てを経てコスプレイヤーになった理由
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