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コスプレからグラビアへ…尊みを感じて桜井の戸惑い「声にならない声が出るぐらい恥ずかしかった」

エンタメNEXT / 2024年8月11日 6時1分

コスプレからグラビアへ…尊みを感じて桜井の戸惑い「声にならない声が出るぐらい恥ずかしかった」

尊みを感じて桜井 撮影/荻原大志

一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前。その名前以上に、見る人に衝撃を与える二次元をそのまま三次元に召喚させたかの如きスタイルとルックスの持ち主である、コスプレイヤー・尊みを感じて桜井。後編では、現在グラビアでも大活躍する彼女にグラビアにかける想いと、趣味を超えて今や“憧れ”と言い切る「美少女フィギュア」の魅力についてジックリとうかがった。

【写真】尊みを感じて桜井の撮りおろしカット【10点】

──2022年の『週刊ヤングジャンプ』の巻末掲載を機に、グラビアとしての活躍も始まりました。コスプレのようにキャラクターを背負いなり切りのではなく、一人の「尊みを感じて桜井」として被写体になるのは、当初どうでした?

桜井 本当にメチャクチャ恥ずかしかったです。おっしゃるように、コスプレの場合は「キャラになりきる」ため、衣装の露出が高くても恥ずかしさはないんです。それがグラビアになると素の私が素の髪、素のメイクで人前に出なくちゃいけない。

普段の私を人前に晒す行為自体、「グギギ……」と声にならない声が出るぐらい恥ずかしくて(笑)。この世の終わりぐらいグラビアが苦手だなって、思っていました。

──今も活動が続いているというのは、どこかのタイミングで慣れたからでしょうか?

桜井 「グラビアで撮られる際は、こうした方がいい」と教えてくれる方が周りにいて、その方にグラビアの魅せ方やノウハウをたくさん少しずつ教わっていくうちに、コツがわかってきて。コツがわかると徐々に楽しめるようにもなり、今ではすごく好きな仕事になりました。

──コスプレイヤーとして、グラビアとして、「撮られる」という仕事について、この先どこを目指していますか?

桜井 私は撮られるのも好きで、逆に「撮られたがっている女の子」たちを、もっと撮ってもらえるような環境づくりをしていきたいなあと思っています。

最近、色んな子から「SNSが伸びないんだけど、どうしよう?」と相談されることが増えてきたんですよ。だからその子たちに私が経験したアレコレを伝えて、少しでも「撮られることの楽しみ」を感じてもらいたいなあと。最終的に私色に染めていき、バズらせた後に「私が育てた!」って“後方彼氏面”がしたいんですよね (笑)。

──秋田で友人にアニメ・コスプレを布教していた頃から、マインドは変わっていませんね(笑)。

桜井 やっぱ「私が育てた!」は、最高に気持ちいいですから(笑)。私の好きなことが、私の周りの人の楽しさや嬉しさに繋がる、それこそオタク冥利に尽きるというものですよ。

──その流れで、桜井さんの趣味についても伺います。Xを拝見していると、写真の投稿と仕事の報告に並び、買った美少女フィギュアの報告がかなりの量で占められています。なぜそこまで美少女フィギュアへの愛があついのでしょうか?

桜井 まず、美少女フィギュアに目覚めたキッカケは、『マクロスF』の一番くじで一等のランカ・リーのフィギュアを当てたことが始まりです。まず、一等を当てたという強烈なインパクトに始まり、そこから推しが立体になって目の前にいる嬉しさが次に来て。しかも推しをあらゆる角度から眺められるという衝撃! ここで完全に美少女フィギュアの虜になってしまいました。

──そこから蒐集が始まると。桜井さんのYouTube生配信を拝見していると、背景にディスプレイされた大量のフィギュアが鎮座していますが、どれぐらいの数があるんですか?

桜井 ……いっぱい。もう覚えていません! 一つ言えることは「いつかフィギュア専用の家を建てるぞ!」というのが目標になるレベルで、置ききれない状態です。総額だと新車一台は買えてしまう額かも……いや、それは何かの間違いだと思いたい(笑)!



──具体的な数は出ていませんが、相当購入しているとわかりました(笑)。フィギュアのどういった部分に魅力を感じていますか?

桜井 まず、フィギュアは劣化しないんです。保存状態によって色あせしたり、素材が朽ちたりしますが……可愛い子が永久に美しい姿そのままでいてくれる。それでいて、見続けても怒られない。「うわあ、エッチやなあ」と囁いても、誰の害にもならない! もう最高!! 私、女体フェチなんですよね。

──女体フェチ?

桜井 くびれがあって、お尻があって、胸がある……一見、ただの形が集まっただけなのに、その全てが集まるだけでなんと美しいものになるのか!? もちろんパーツごとも素晴らしいですよ。脚を例に出しますが、世間的にはスラッと真っすぐな脚が美しいとされてはいるものの、私にとって脚はX脚、内またでふくらはぎが大きくなっている脚、それぞれにものすごく美しさを感じていて。スレンダー、ぽっちゃり、ロリ……一つひとつに造形美が宿っているんです。

そのありとあらゆる女体の美しさが、フィギュアでは様々なキャラや形で再現されているんです。今はK-POPのアイドルさんが女の子としての憧れの対象ですが、私にとっては美少女フィギュアが推し、憧れの存在なんです。フィギュアってなんであんなに良い物なのでしょうか? フィギュアがあるところだけ空気がキレイな気がする!

──媒体によって桜井さんの体型は「“リアル美少女フィギュア”なプロポーション」と表現されていますが、まさに桜井さんが目指すところは美少女フィギュアだと?

桜井 いやあ、その褒め言葉は嬉しくもありつつ、「私なんかが……全然ですよ」と思っちゃいます(苦笑)。

──これだけのフィギュア愛、いつか桜井さんはフィギュア業界での本格的なお仕事が待っていそうですね。

桜井 そうであったらいいですね。いつか、自分が好きなフィギュアと、自分が今までしてきた「コスプレ」を繋げていきたらいいなと思っていて。やはり、フィギュアとコスプレって近しいようで実は遠くて。例えば「ワンダーフェスティバル」という模型・フィギュアのイベントがあって。場内ではコスプレが可能なのですが、レイヤーの中にはフィギュアそのものに興味なく、ただただコスプレだけやりに来る子が結構いるんです。その度に私は「わかっていないなあ」と思っちゃうんです。

SNSに写真を上げることも大事ですが、一度でいいからフィギュアを見てみなさい! あなたの魅せ方のモデルになる子たちが目の前にいるぞ! 少しで良いから興味をもってくれれば、間違いなく世界が広がるから!と声を大にして言いたい。特にコスプレを始めた立ての子こそフィギュアを見てほしい。体型やポーズ、コスプレイヤーのやりたいことの答えがフィギュアに全てが詰まっているんです。

いつか、このコスプレとフィギュアの双方の魅力を合わせた“何か”を展開して、面白さや魅力を多くの人に浸透させていきたい……というより、本格的に動こうと思っています。この先、フィギュアとコスプレ界に波を立てるつもりですので、期待してください(笑)。

(取材・文/田口俊輔)

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