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目黒蓮『海のはじまり』、松村北斗『西園寺さん』…“多様性”見せる夏ドラマおすすめ4選

エンタメNEXT / 2024年8月9日 18時0分

目黒蓮『海のはじまり』、松村北斗『西園寺さん』…“多様性”見せる夏ドラマおすすめ4選

『海のはじまり』(フジテレビ系/月曜21時)公式HPより

2024年の夏ドラマも中盤に差し掛かった。今回はその中で、今からでも見て欲しい“多様性”を包括したおすすめドラマ4選を紹介したい(以下、ネタバレを含む)。

【別カット】家族、親子、恋愛…”多様性”を描くオススメドラマ4選

まずは、すでに大きな話題となっているSnow Man・目黒蓮主演の『海のはじまり』(フジテレビ系/月曜21時)。目黒演じる主人公・月岡夏は、7年前に別れを告げられた元恋人の訃報を知り、彼女がひっそりと自身の子どもを産んでいたことを知る。突如7歳になる女の子にシングルファーザーとして向き合う夏。血の繋がりはあるが同じ時間を共有してこなかった2人が、少しずつ心を通わせていく。

ただ、今作では夏の家族がそうであるように、血の繋がりと関係なく愛情によって成り立っている家族も登場する。夏の現在の恋人・百瀬弥生(有村架純)が、夏の娘にとって母親代わりになろうという心の機微も描かれている。

他方、その弥生は、血の繋がりはあっても親から全く愛情を向けてもらえなかった。希薄な家族関係という背景もあって悲しみの中、中絶を選んだ辛い過去もある。人はいつどのように“父”や“母”になるのか、重い展開の中でも家族の在り方を深く考えさせられる。

『海のはじまり』同様、シングルファーザーが登場するのは『西園寺さんは家事をしない』(TBS系/火曜22時)だ。松本若菜演じる西園寺一妃は、独身のキャリアウーマンライフを楽しんでいた。だが、会社の同僚・楠見俊直(SixTONES・松村北斗)とその4歳の娘に出会い、「偽家族」になることで生活が一変する。

妻に先立たれ仕事とワンオペ育児を両立させていた楠見。日々生きることの過酷さを鮮明に描き、仕事に生きる人も、家事・育児に追われる人も共感出来るエピソード満載ながら、西園寺の機転によって毎話カラッとハートフルな気持ちになれる。

また、西園寺と楠見の「偽家族」だけでなく、娘を預ける保育園の保護者には、連れ子を愛情深く育てる母親、妻が単身赴任中のため実家で両親に頼り育児をする父親、子どもを持つ同性パートナーと、様々な背景を持つ人々が集まっている。まさに楠見の「普通の家族なんて存在しない」という言葉通り、家族の多様性が明示されている。



別のベクトルで“家族”や“親子”の在り方について考えさせられるのが『あの子の子ども』(カンテレ・フジ系/火曜23時)だ。主演は川上福を演じる桜田ひよりと、月島宝を演じる細田佳央太。ごく普通の高校生カップルが、避妊に失敗。アフターピルを処方してもらおうと産婦人科へ行くも、親や学校にバレることを考え躊躇し、「私達に特別なことなんて起こらない」とただ言い聞かせ引き返してしまう、福の葛藤が非常にリアルだ。結果的に、福は妊娠していた。

現状、福と宝は中絶か出産という決断には至っていない。出産を選んだ場合には、宝が働き2人で育てる以外に、「養子縁組」、「里親制度」、「乳児院」など授かった命を託す、あるいはその後将来的に迎えに行くという選択肢も、宝の必死のリサーチにより提示される。

このように、宝は避妊に失敗した際も、福の妊娠が分かった際も、常に福のことを一番に考え寄り添ってきた。誰も悪くないのに、それぞれの家族を巻き込んで、普通の高校生の生活が激変する一大事に発展していく様が、ドキュメンタリーかのように克明に描かれる。作中に“特別”な人物は一人もおらず、誰にでも起こりうる出来事として、「性教育」に真摯に向き合った原作者の想いがしっかりと反映されている。不安、葛藤、激昂、希望、あらゆる感情を全身で表現する桜田の“今しか出来ない”体当たり演技は刮目に値する。

“人を好きになる気持ち”の多様性をはっきりと打ち出しているのは、日向坂46・加藤史帆と森カンナが主演を務める『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(MBS/木曜深夜)だ。『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)を筆頭に隆盛を誇るボーイズラブ作品だが、その一方で近年徐々に増えているガールズラブ作品の一つだ。

加藤演じる兎田彩香は、仕事で助けられたことをきっかけに、森演じる先輩・鹿納弘子に恋をする。とにかく弘子先輩が大好きで、ありったけの想いを込めて猛アピールする彩香。その好意に気づかないフリをしかわしているが、実は生粋の女たらしだった弘子先輩。同性同士だからこそのすれ違いも多々あるが、コミカルにテンポよく描かれ、彩香の諦めないひたむきさに思わず彼女を応援したくなる。

今作では、弘子先輩が通うレズビアンバーのママや常連たちが当たり前にある存在として日常的に描かれる。また、「好きになった人がたまたま同性(女性)だった」というボカし方をせずに、「私、女の人が好きなんです」と彩香が宣言することも含め、人の数だけ恋の形があることを示している。

家族、親子、恋愛の多様性がそれぞれに描かれる夏ドラマ。最終的な選択がどんなものであっても、それがその人の最善の生き方なのであろう。

【あわせて読む】『あやひろ』加藤史帆と森カンナの恋模様にキュン…ドラマ界を席巻する“大人のガールズラブ”人気

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